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2009年公開の米国製サイコホラー映画「エスター」原題[Ophan(孤児)]デッス

かつて3人目の子供を流産したケイト・コールマンとその夫のジョン。彼らはその苦しみを癒すため、孤児院
からエスターという10歳の少女を養子として引き取る。少々変わってはいるが年齢の割にしっかり者で落ち着いており、すぐに手話を覚えて難聴をわずらう義妹のマックスとも仲良くなるエスター。だが共に生活する中で、やがて彼女は常に手首や首にリボンを着けていたり、入浴の際は必ず入り口を施錠したりと、謎の習慣を垣間見せ始め、それらと同時に徐々に恐ろしい本性を見せ始めるのだった。そして後に、おぞましい恐怖が明かされる……

アマプラでなんとなく観始めたんですが、観てるうちにだんだん作品世界に飲み込まれ、血圧が上がってるのが分かるほど顔面紅潮しながら最後まで観てしまいました。
なんで興奮するかというととにかく、サイコパス少女が起こす冷酷で狡猾な殺人行動の数々にただただ唖然として、その理不尽さにアドレナリンが吹き出すのが分かるような気がします。
作品としてはめっちゃ面白いんですが、面白いというと不謹慎に聴こえてしまうような強力なサイコサスペンス映画です~クライマックスで凍りついた沼に沈んでいく少女を見てほっとする自分の気持ちがなんかコワいかも~

主演はヴェラ・ファーミガ…「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」のエマ・ラッセル博士や「死霊館」シリーズのロレイン・ウォーレンでおなじみの実力派女優さんですね。
でも、なんといってもこの作品でばつぐんの存在感があるのは、10歳のサイコパス少女エスターを演じたイザベル・ファーマンという女優さん、撮影当時12歳だったそうですが、サイコパス演技が半端ない迫力で、思わず物語に引き込まれてしまいます。ホラー映画と言っても亡霊やゾンビが出てくるわけではないのに、この少女はそれ以上のデンジャラスなオーラで迫ってきます。
恐怖におびえる難聴の幼い義妹マックス役の少女の演技も健気で愛らしいデッス

この物語は少女の正体がキモなので、これ以上ばらしてはいけません。
サイコな映画がお好きな方にはだんぜんお薦め、胸くその悪さは一級品、真相にはビックリデッス
この種のお話は、続編を予感させる悲惨な結末で終わることが圧倒的に多いのですが、ただひとつの救いは一応決着がついて終わるというところかな…決してハッピーエンドではありませんけど~
ところがDVDの特典映像にはバッドエンドのエンディングも収録されてるそうです~ダハハ