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先ほど放送された4Kリマスター「ウルトラQ」は第19話『2020年の挑戦』でした。
「ウルトラQ」では数少ない宇宙人の侵略を描いたエピソードデッス

自衛隊ジェット機が、目に見えない正体不明の飛行物体に激突し、墜落したのをレーダーでキャッチした天野二佐は、直ちに幕僚たちに事故状況の説明をするが信じてもらえなかった。その数日後、一瞬のうちに人間が、神隠しにあったように消えてしまう事件が頻発した。淳は、解任をされた天野とともに飛行物体の出た地点へ向うが、半透明のゼリー状液体にふれ突然消えてしまう。一方、由利子は偶然写真におさめた液体が、人間を消す因であることを確認していた。そのために、由利子の身辺にも例の液体が発生し襲いかかろうとしていたのだ。由利子の危険を知り、警察は宇田川老刑事を警護に送った。この現象が神田博士の著書「2020年の挑戦」書かれていることを一平が発見する。消去エネルギー源の液体は可燃性で、しかもケムール人の意志力で運動するというのである。由利子と宇田川刑事は、近づいた液体に火を落すと、一平の云ったとおり燃え上った。と、その時、潜水ジャケットのようなもので全身をおおった、表情のない人工皮膚の顔を持つ男が逃げ出した。それは液体をあやつるケムール人だったのである。消去された淳たちを救うために、一平たちは神田博士のもとへ、解決法をたずねに向ったが、すでにケムール人に連れ去られた後だった。神田博士と親友だという宇田川博士によると、淳たちは2020年という未来の時間を持つ星へおくられるという。肉体の退化したケムール人は、人間の身体を使って生まれ変わろうと企んでいたのだ……

『虹の卵』の翌週は、これもまた「ウルトラQ」屈指の名作『2020年の挑戦』デッス
登場するのは、2020年という未来の時間を持った星から若い人間の肉体を求めてやって来る誘拐宇宙人ケムール人…ケムール星人じゃないところがこれまたいいですねェ~
ジュブナイル的でほのぼのとした雰囲気のある『虹の卵』と違い、こちらは本格的なSF怪奇ドラマの趣です。演出は飯島敏弘監督、脚本は金城さんと監督ご本人(千束北男名義)になっています。
とにかく当時はめっちゃコワいドラマでした。迫って来るスライムみたいな消去エネルギー源、淳に化けて耳をヒクヒク動かしながら正体を現すケムール人…パトカーとの競争は名シーンですね。
サスペンスの要素も加味しながら最後まで緊張感のある名作でした。Xチャンネル光波で倒されたケムール人の頭部の器官から噴出した消去エネルギー源も不気味だったです~

このケムール人はずいぶん昔に作ったボークスOHシリーズのアイテムデッス 
原型は川岸敬巌さん、ヒョロヒョロ長身が強調されてる感じで、30cmクラスとはいえ40cm近くある大きなアイテムデッス。全身のプロポーションが劇中に比べて若干スリムすぎるようにも思いますが、全体のバランスは均整のとれた美しいフォルムしてますね。足は靴を履いているようですが、劇中で巨大化したケムール人は裸足でツメが生えてました。その状態はおまんたワールド高垣さんやかなめみおさんの作品で表現されています。
これはもう30年以上昔に作ったものなので、塗装がずいぶんショボイです~左腕がもげて接合部のパテが飛んじゃってるので、補修もかねてまた機会があればリペイントしたいと思いマッス

とにもかくにも『2020年の挑戦』「ウルトラQ」のエピソードの中で『バルンガ』と並んで最も好きなエピソードのひとつデッス。やっぱ怪獣や宇宙人は怖い存在でないといけませんです~
ところで地球ではもう2020年は過ぎてしまいましたですね。ただしオリンピックはTOKYO2020ですから国立競技場ではケムール人が走っているかも~フォフォフォフォ~ッ