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タイトルがめっちゃ好物なもので、こんな未知のミニアルバムGETしました。
日本のHMバンド アンラッキー・モルフェウス …昨年リリースのEP『滝夜叉姫』デッス

01. 滝夜叉姫
02. 鉄皇
03. 豪族
04. 滝夜叉姫 -Instrumental-
05.  鉄皇 -Instrumental-
06.  豪族 -Instrumental-


日本の最近のHMバンドについてはほとんど知識がなく、どんなバンドが活動しているのかぜんぜん知らなくて、このアンラッキー・モルフェウスについてもまったくノーマークでした。
チェックしてみると2008年に結成されたインディーズのヴィジュアル系バンドで通称アンキモと呼ばれてるみたいですね。サウンド的にはメインの女声Vo.と、グロウルボイスを絡めたメロスピメタル的スタイルデッス

このEPは、平将門の娘『滝夜叉姫』をテーマにした和風コンセプトのアルバムです。
滝夜叉姫は妖術使いで京都貴船神社の丑の刻参りで有名なキャラクターですね。貴船明神のお告げに従って下総の国へ戻り、相馬の城にて夜叉丸や蜘蛛丸ら手下を集め、朝廷転覆の反乱を起こしましたが、朝廷から滝夜叉姫成敗の勅命を受けた大宅中将光圀との激闘の末に光圀の陰陽術に敗れ、死の間際改心して平将門のもとに昇天したという伝説が有名デッス

Yōshū_Chikanobu_Takiyasha-hime (325x470)
このジャンルのHMで思い出すのは陰陽座ですが、アンキモ陰陽座のように和風HM一辺倒のバンドではなく、たまたまこのスタイルでリリースしただけで、あまりこだわりはない感じですね。
サウンドもよく似ていますが、グロウルボイスが絡む分ちょっとイメージが違って聴こえます。
テーマからして、もちろん歌詞は日本語なんですが、歌詞カードがないと内容を聞き取ることが困難です。欧米のバンドなら歌詞が気になることはないんですが、日本のバンド、とくに和風テーマの楽曲はついつい聞き取ろうとしてしまい、かえってサウンドに没頭することが難しくなるのが難点です。HMというよりはアニソン聴いてるみたいな感覚かも~

日本古来の伝承や歴史・思想をテーマにするアーチストには、J.A.シーザー人間椅子犬神サアカス團、さらに五人一首陰陽座といったベテランが長年活動してますから、それらに比べるとファッションだけでアルバムを制作してもいまいち薄っぺらいものになってしまいますねェ~フィンランドのウィスパードやラトビアの黄泉なんて、海外にもすごい日本マニアがいますから、なかなか一筋縄ではいかないジャンルだと思いますけど~ダハハ