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今回の4K「ウルトラQ」は…全エピソードの中でもひと際異才を放った衝撃作『変身』でした。

アマゾンにしか棲息しないモルフォ蝶を、東北の山奥で発見した浩二は、恋人のあや子を置き去りにしてモルフォ蝶を深追いし、湿地帯に迷いこんでしまった。そこには巨大な蝶が無数に群がり、無気味な羽音をたてていた。それから数日後、湿地帯附近で巨大な人間の足跡が発見され「雪男」の出現と全国に騒然たる話題をまいた。あや子は、浩二が変身したのだと知らせて由利子、淳、一平の三人と再び湿地帯に向った。やがて、山狩りの一行は巨人と出会った。猟銃を放つが、厚い毛でおおわれて、身も心も原始人に変った浩二は、ただ怒り、岩石をなげ、大木をふりまわし、山狩の隊は後退するだけであった……

このエピソードの監督は「ゴジラ」で監督助手をされていた梶田興治氏、脚本は北沢杏子さんです。北沢さんは性教育評論家でもいらっしゃいますね。
自分の研究の為に、山奥に恋人をほっぽり出してひとり蝶を追う男…巨人に変身してしまった恋人を見捨ててひとり逃避する女…30分の中に男女の切ない愛憎が交差する大人のドラマデッス
当然、当時小4のガキンチョにはそんな深い人間ドラマは理解できるはずもなく、ただただ生身で熱演する野村浩三さんがコワかったです~

着ぐるみではなく俳優さんが生身で演技する特撮は前年公開された「フランケンシュタイン対地底怪獣」のフランケンシュタインと同じコンセプトですね。裸で巨人を演じて、ミニチュアの民家や森林を破壊するのはけっこう大変な演技だったことでしょう。野村浩三さんは、東宝特撮映画の常連ですが、まさか巨人にまでなっちゃうとは思わなかったんじゃないかなぁ~取ってつけたような胸毛まで生えちゃうし~

この、モルフォ蝶は吉野屋徳兵衛、荒井成一さんの作品です。かなりレアなめずらしいアイテムだと思いマッス。「変身」モルフォ蝶としてはゆいいつの作品じゃないでしょうか?
でも、これはあくまで現存する本物のモルフォ蝶がモデルだそうです。たしかにシルエットは蝶々そのものですね。当時はまだカラー着色版が発売されてなかったので、実際に棲息してるモルフォ蝶を参考に、羽根は鮮やかなブルーに塗りました。ただし本物は下面が枯葉色みたいな保護色ですが、映像を参考に上下面ともブルーにしました。
ところがカラー着色版では明るい赤紫なんですよねェ~あれにはビックリしましたが、もう後の祭りwwwよってうちに棲息するモルフォ蝶は、本物とプロップの折衷Vr.です~ダハハ

巨人はかなめみおさんの作品デッス。これも30cmクラスとしてはゆいいつの作品ですね。あとはX-PLUSの大怪獣シリーズフィギュアしかないと思います。野村さんに似せると肖像権が発生するのであくまでイメージモデルの巨人じゃないかと思いマッス。でも雰囲気はまさに「変身」巨人ですね。あの粗い息づかいが聞こえてきそうデッス

さて来週は大ダコスダールの登場する第23話『南海の怒り』デッス。スダールはもろタコそのものですから、怪獣というには微妙なキャラクターかも~でもファロ島でも、富士の樹海でも、三浦半島でも主役の敵としてがんばって、やっと主役を射止めた作品ですから外せないかも~デヘヘ