91YFZpoISqL._AC_SL1500_ (324x470)
2019年公開された林家しん平師匠脚本・監督の自主制作映画「深海獣雷牙 対 溶岩獣王牙」
「駕瞑羅4真実」「深海獣零號」「深海獣雷牙」に続く最新第4作デッス 
前2作はキングレコードからDVDがリリースされたので、今回も心待ちにしてたんですが、発売の気配なく、NET徘徊してたら米国盤がリリースされてることを知り、早速GETしました。
英語タイトルは「GOD RAIGA vs. KING OHGA 」…めっちゃかっこいいですね。前作で浅草を火の海にした深海獣雷牙が再び登場し、熱海に出現した溶岩獣王牙と大怪獣バトルを繰り広げる王道の対決モノ特撮怪獣映画デッス

観光客でにぎわう熱海。突如地底から出現した溶岩獣王牙は新幹線を襲撃。その惨事を予見していた政府は怪獣が破壊した熱海を再開発して巨大カジノ建設を目論んでいた。やがて王牙に呼び寄せられたのか、8年前に浅草を襲った雷牙が熱海の海中から現れる。政府は、過剰防衛で浅草を破壊した司令官・鬼頭率いる熱海防衛隊に交戦を指令。そして、鬼頭ら防衛隊は2頭の怪獣と秘密兵器を投入して再び戦闘を開始する?――果たして、生き残るのは怪獣か人間か……

基本前作の続編なので、作風は「雷牙」と同じくコメディタッチの陽性な作品で、劇的ドラマ性はほとんどありません。自主制作映画ですから、商業作品と比べるのは酷なんですが、特撮映画と言うと、ほとんどの作品がコメディ風にしちゃうのは自主制作映画の悪習慣ですね。
登場人物の演技力にもよるんでしょうが、出演者がプロの役者さんだった「零號」はドラマが比較的しっかり作られてたのに、「雷牙」はまるで河崎実監督の作品のような、ゆるゆるのキレの悪いコメディモドキだったのが正直残念でした。
今回も続編だけに同一路線ですね。出演者が監督と同業の噺家さんたちですが、やっぱ高座で話すのと勝手が違うのか、ドラマの内容の無さに重ねて、セリフが棒読みで感情表現に乏しく、抑揚がないので観てると退屈で眠くなってしまいましたです~

特撮に関しては、前作から流用の雷牙に比べて、王牙の着ぐるみのクオリティが著しく低下してて、かなり構図的にアンバランスでした。そのうえミニチュアワークや空間を補うため、火花やら水しぶきやら、チープな合成素材がやたら使われてて画面がうるさく、怪獣の全貌や破壊される街が不鮮明で、シチュエーションが把握できませんでした。
新兵器も多々登場するんですが、画面が暗くて全体像が把握できず、もどかしく感じてしまいます。新兵器のディテールもっと鮮明な映像で観たかったかも~

突撃精神の日本的竹槍映画という意図はよく理解できるのですが、もう少しドラマの内容を充実させて、特撮も寄りや引き遠望シーンを大胆に取り入れて、なおかつクリアな映像で見せていただけたらめっちゃ嬉しいかも~
エンディングの状況からして、続編が制作されそうな気配なので、次回、特撮の演出手法をご一考いただきたいと思いマッス