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先日8日に合わせてこんな作品観ました。2019年に公開された太平洋戦争の分岐点ミッドウェイ海戦を描いたハリウッド製戦争映画の大作「ミッドウェイ」デッス

米国海軍駐日武官として東京に駐在していたエドウィン・レイトンは山本五十六から「日本を追い詰めるな」と警告を受けた。その数年後の1941年12月、日本海軍の機動部隊が真珠湾を空襲し太平洋戦争が開戦。空母エンタープライズのディック・ベストたちは日本艦隊の追撃に向かうが空振りとなる。戦艦アリゾナに乗艦していたベストの親友は戦死する。山本は南雲忠一が真珠湾の燃料タンクを破壊しなかったことに不満を抱く。新しく太平洋艦隊司令長官に任命されたチェスター・ニミッツは、日本軍の攻撃を防げなかった責任を感じ実戦部隊への転属を申し出たレイトンに引き続き情報分析を担当させる。エンタープライズはマーシャル諸島を攻撃し、ベスト機の爆撃で飛行場を破壊する。さらに空母ホーネットから発艦したドーリットル隊が日本本土を空襲し、山本は米機動部隊を撃滅するためMI作戦を計画する。レイトンの部下のロシュフォートが日本海軍の暗号を解読し、攻撃目標はミッドウェー島だと突き止める。米国軍は珊瑚海海戦で損傷した空母ヨークタウンを突貫工事で修復し、空母3隻をミッドウェー島近海に配備する。そして運命の日。米国は日本艦隊を迎え撃ち、大きな犠牲を払いながら空母赤城加賀蒼龍を撃破する。飛龍からの反撃でヨークタウンが大破するが、ベストたち生き残りのパイロットによる最後の攻撃で飛龍も炎上し雷撃処分される。山本は「ミッドウェー島を艦砲射撃すべき」という進言を却下し撤退する。ハワイの米太平洋艦隊司令部は日本側の無線を傍受して、初めて自分たちが勝利したことを知った……                                                   Wikipediaより

監督がトライスター製「GODZILLA」で悪名高いローランド・エメリッヒでしたから、けっこう史実をひねくり返しているんだろうなぁ~と勝手に思ってたんですが、思いの外まともでほどほど忠実に描いてました。少なくとも1976年の「ミッドウェイ」「パールハーバー」よりは楽しめましたです~

ミッドウェイ海戦はクライマックスで、真珠湾攻撃からドーリットル隊による東京空襲、珊瑚海海戦と開戦からミッドウェイに至る道程を、空母エンタープライズ乗組員と第16任務部隊のパイロットたちの奮闘を中心に描かれています。ただあまりにも事件がありすぎてかなり駆け足で、詳細な戦略的駆け引きとか作戦遂行に係る事前の過程にはほとんど触れていません。その点はやっぱ名作「トラ・トラ・トラ!」の方が丁寧に描かれていたと思います。

「トラ・トラ・トラ!」は実在する空母や実機、実物大の艦艇セットを使って撮影されていたので迫力は本物でしたが、その分日本海軍の空母に米国の退役空母を使ったり、ゼロ戦等が練習機の改造でいまいち戦闘シーンが緩慢だったりするデメリットもありました。「パールハーバー」も真珠湾に停泊してる艦艇が現用艦だったりしてめっちゃ違和感ありましたです~
その点最新の「ミッドウェイ」では、戦闘シーンは全編CGですから、スピード感といい、アングルといいさすがハリウッドと思われるダイナミックなバトルを見せてくれましたです~ただ若干考証不足で、日本の空母の形状等に少々違和感がありましたねェ~米軍の空母と違い、形が6隻とも全部微妙に違いますから、残念ながら精密な艦体構造を完璧には表現しきれてなかったです~
その点、邦画の「連合艦隊司令長官 山本五十六」に登場した艦艇はさすがに完璧だったですね。

ハリウッド映画だけに、日本人の俳優陣は豊川悦司、浅野忠信、國村準以外は日系の知らない俳優さんばかりでちょっと日本では知名度不足だったかも~それに豊川さんは山本五十六のイメージじゃないですねェ~米軍側はハリウッドのオールスターキャストだったので、ちょっと貫禄負けかも~その点も「トラ・トラ・トラ!」の俳優陣の方が重厚さあったと思います。

ドラマはそこそことして、ハリウッドレベルのCGで再現された連合艦隊を観ることができるのは爽快ですね。米軍のアリゾナやエンタープライズ、ホーネット等も大迫力でした。軍艦マニアとしてはそれでもう充分かも~

ちょうど今月で真珠湾攻撃から80年…世界中不穏な空気に包まれてる現在、もう一度太平洋戦争を振り返って検証するのも意義があることかもしれませんね。
しっかし最新のハリウッド映画でも南雲中将は、悪者になってますねェ~南雲さんの名誉を回復するような違った視点の映画が制作されてもいいかも~ダハハ