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「昭和特撮模型倉庫」のブログマスターOTACヒロ様のリクエストで「国際救助隊サンダーバード」(以後サンダーバード)のメカをご紹介させて戴く事となりました。サンダーバードは天災や事故での大災害にスーパーメカを駆使して立ち向かうドラマですから怪獣の登場は殆ど無く、唯一と言えるのが巨大ワニと、劇場版に登場した火星の岩蛇(ガンジャ=ロックスネーク)くらいと思いますので、怪獣と特撮がメインのフクロムシさんのブログの趣旨とは若干ハズレてしまいますが、この度フクロムシさんから掲載のご快諾を戴きました。
ただし今回はメインのサンダーバードで無くコンテナメカです。なお、作品は今から20年程前の2001年~2002年に制作した物ですので予めご了承下さいませ。また、フクロムシさんの怪獣ジオラマ用に作っていた簡易ジオラマベースが完成したので特撮してみました。本格的な特撮ではないですが、雰囲気を楽しめて戴けたら成功です。

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★地底メカ「ジェットモグラタンク」
先ず第1弾はコンテナメカの代名詞「ジェットモグラタンク」です。書物によれば「ジェットモグラ」と記載されている物も有りますが、オリジナルでは「MOLE=モグラ」です。初登場は第2話「ジェット“モグラ号”の活躍 」でした。
本体は上部のモグラ部分とそのキャリアで有る下部のタンク部分に分けられ、タンクのキャタピラで荒れ地を進み任意の場所でガントリーを持ち上げてモグラ部分が独立して地底を掘り進み、災害現場に向かうと言う非常にリアルな設定です。それ故にこのサンダーバード以後のドラマに登場する地底メカは全てジェットモグラのイメージを踏襲したドリルを搭載しています。

製作したモデルは旧イマイのプラモデルで、ウルトラセブンの最終回「史上最大の侵略」でのゴース星人の地底ミサイルや、ウルトラマンタロウのZATのペルミダー2世のドリルに流用された物です。モーター動力でドリルが回転しサイドのベルトコンベアがスライド可動し、モグラ部分にモーターが入っているのでモグラ単独でも走行し、タンク部分からはミサイルを発射します。しかしリアルさに欠けるのでディスプレイモデルに改造しました。ただし子供の頃にテレビで見たアクションはどうしても再現したかったので完全ディスプレイ化では無くセミ・ディスプレイとでも言う様な改造を施して有ります。

☆モグラ部分
自走は諦め、車体下部のタイヤは撤去してパテで埋めてプロップの外観に近づけました。電池の出し入れの為に上部カバーを接着出来なかったので、シームが見えてしまってますがご勘弁。20年振りに電池を入れてみましたが、接点が錆びているのか?モーターがダメになっているのか?動きませんでした。(苦笑)
☆タンク部分
昔のプラモデルはモーター動力やゼンマイで走り、スプリングでミサイル発射が出来る「組み立て式のオモチャ」と言うのが定番でしたから、ご多分に漏れずミサイル発射機能が付いていました。しかしオモチャっぽいし、プロップと違うので撤去し代わりにキャリアー部分を可動としガントリーで持ち上げ地中潜行態勢が取れる様にしましたが、それ以外はストレートに作っています。

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☆塗装
当時の記録も何も残っていないのですが、モグラはクレオスのつや消し+白+黄燈色で塗装し、適当にウェザリングを施してあります。ドリルはアルミシルバーだったと思います。タンク部分は忘れてしまいましたが、普通のつや消し青では無かったと思います。後は必要箇所をピースやドライブラシ、ウオッシングで汚しを入れました。

コチラは旧イマイの旧サンダーバード2号(当時250円)。放送当時、男の子の家には「必ず」と言ってよい程に皆が持っていました(苦笑)

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そんなサンダーバード2号との特撮(?)
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旧イマイ(現在は金型をアオシマが受け継いでいます)の新金型のジェットモグラタンクもあるので、仕事を引退したら作ってみようかとも思っています。