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前回に続いて、ドイツのプログレッシブロックバンド RPWL が70年代フロイドの名曲をカヴァーした、2013年リリースの2枚組LIVEアルバムデッス

01. Arnold Layne
02. The Embryo
03. Green Is The Colour
04. Atom Heart Mother
05. Fat Old Sun
06. The Narrow Way Part 3
07. Let There Be More Light


フロイドが解散したあと、いままでに有名アーチストが結集しためっちゃ豪華なトリビュートアルバムや、本物そっくりなトリビュートバンドによる完全再現LIVEのCDやDVDが数多くリリースされてきましたが、その中でもこのRPWLのLIVEが一番キレッキレで、本家に最も近いサウンドだと思いマッス

前回のアルバムは1969年のツアーコンセプト [The Man and The Journey] を再現したLIVEでしたが、このアルバムでは、同じく初期のLIVEのセットリストからピックアップしています。
名曲[Atom Heart Mother]のロックバージョンやアルバム未収録の[The Embryo]
シド・バレット時代の[Arnold Lane][Let There Be More Light]等がほぼほぼパーフェクトに再現されています。それ以上に原曲の雰囲気を壊さず、よりスケールの大きいナンバーにアレンジされています。

有名アーチストのトリビュートアルバムは、同じスタジオで一同が会してレコーディングされたものではないので一体感に欠けますし、オーストラリアン・ピンク・フロイド・ショーエコーズ等のトリビュートバンドのLIVEも含めて残念ながらコピーバンドの色合いが強く、ビジネスライクで精神的に薄っぺらいようなイメージがしてなりません。
ドリーム・シアター[Dark Side of The Moon]は確かにすばらしいのですが、ジェームス・ラブリエの声質がギルモアとずいぶん違うのと、もともとバンドのカテゴリーがまったく異なっているので、受ける印象がかなり違って聴こえます

その点RPWLのLIVEはヴィジュアル的には地味ですがフロイド愛があふれてて、初期のナンバーに限ってカヴァーしてるのも好感が持てます。ニック・メイソンのソーサフル・オブ・シークレッツよりフロイドらしいかもしれません。フロイドのカヴァーLIVEなら一押しのコンテンツです。
RPWLのオリジナルアルバムもぜひ聴いてみたいかも~デヘヘ