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「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」 1967年3月 公開

この作品当たりから、ガメラシリーズは完全に小学校低学年以下の低年齢層がターゲットになってきます。しかしまだこの作品は一部前作の面影を残しており、設定もしっかりしていて、十分楽しめます。
この時期の、ガメラの戦いは必ずといっていいほど2ラウンド、3ラウンドがあり戦いの内容は濃いですねえ。
この作品から、ガメラは完全に子供好きの正義の味方というキャラが成立してますね。ゴジラ映画も昭和後期の作品世界がまったくガメラ作品の後追いとなったことからも、良くも悪くも割り切ったキャラクターの設定が成功しているのかもしれません。制作予算が削られると、特撮作品はこういう方向に向かわざるおえないのでしょうか?

ギャオス
ボークスOHシリーズ(レジンキャスト30cm)
原型師 一文字 大

ギャオスのデザインは斬新だと思います。翼竜タイプのキャラとしては、ラドンという大先輩がいますが、同じ翼竜タイプでもまったく違う観点からデザインされていますね。東宝に対してライバル意識があったのかどうかは解りませんが、意図的に追随するデザインを嫌ったように感じます。

翼竜というと誰もがイメージするような、オーソドックスなラドンと違い、前進翼をモチーフにした翼の形状(このデザインにより羽ばたきなしでも飛行形態に違和感がないという利点があります)、ぺったんこの頭頂部、脊椎が二股に分かれていて、音叉効果により超音波メスを発射するという設定、それ故に、首が回らず背後からの攻撃に弱いという弱点、なにより、バルゴンの水に匹敵する、太陽光線に弱い(ドラキュラみたい)という最大の弱点を持っていること。みんななかなか考えられた面白い設定だと思います。ガメラシリーズでは最も人気のある敵キャラじゃあないでしょうか?
平成ガメラ3部作で復活したのもうなずけます。特にG3のCGハイパーギャオスは、かっこよかったですね。私はCG否定派なんですが、あれだけ自然にスクリーンにとけ込むと認めざるおえないでしょうね。話がそれちゃいましたスミマセン。

ところで余談ですけど、ギャオスが人間をわしづかみにして食っちゃいますけど、腕の長さからして、自分の口まで持っていくことは不可能なのでは…???

この作品の原型師さんのことはよく解りません。パオパオさん曰くボークスFSSの原型師の方だそうです(原詠人氏だといううわさもありますが・・・)この方は他にキンゴジも原型担当されていますね。
あと、30cmクラスではビリケン商会さんでハマさん原型のものがありますね。もう一体入手して宇宙ギャオスを作りたいんですが…