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大群獣ネズラ
CAST ポリレジン完成品
原型師 元木 秀樹 (ベース製作 中村 亘)  

今年の2月1日の“新宿ロフトプラスワン”での催し「大怪獣サミット9」での会場限定販売商品 『大群獣ネズラ』 デッス
もちろん会場へ行ったわけではなく、のちにヤフオクでGETしました
かなり珍しいアイテムかとは思いますが、なんせ究極に近いマイナーキャラですから競合もせずあっさり捕獲…ほんとCAST(旧イワクラ)のマイナー指向には感服いたします~(^^;

『大群獣ネズラ』は大映が昭和39年の正月映画として制作が進められた大映初の特撮怪獣映画…になるはずでしたが、結局トラブルが重なり制作が断念された幻の作品です
なんせ怪獣と言ったってご覧のとおりでっかくなったネズミそのものですから、魅力的かというとかなり?がつきますね。
このフィギュアは東宝の「緯度0大作戦」に登場したブラッドロック島の大ネズミ風ですが、実際には着ぐるみではなく、アーウィン・アレンみたいに本物のネズミとミニチュアをからめて巨大感をだそうと試みられたようです。しかしネズミが演技するはずもなくあえなく失敗に終わったみたいですね。でもその結果『大怪獣ガメラ』が生まれたようなものですからケガの功名かもしれませんです~

『大群獣ネズラ』というと、私は西村寿行の『滅びの笛』を思い出します。あの小説は大好きでした。続編『滅びの宴』も当時夢中で読んだ記憶があります。これは巨大ネズミではなく普通サイズの野ネズミですが、大群で街を襲い食い尽くす様は想像すると身震いするほどの大迫力でした。自衛隊の攻防戦のリアリティも的確に表現されていましたし、ちょっとHなところもなかなかはまりましたです。
たしかマンガにもなって「少年マガジン」?に連載されていて読んだ記憶があるんですが、かなり曖昧です~

こういった動物パニック映画は外国ではよく制作されていますが、邦画ではあまりなじみがないですねェ~日活の「昆虫大戦争」くらいしか思い浮かびません。外国だと「黒い絨毯(アリ)」「スウォーム(ミツバチ)」《ちょうどいま「ホラー専科」さまが記事にUPされてマッス》「鳥」「スクワーム(ゴカイ)」「ウィラード(ネズミ)」等々けっこうバラエティにとんだ種々の動物たちが節操もなく襲ってきますね。やっぱ制作費の関係でしょうか?日本ではまだそういった表現技術が未完成だったのかもしれませんです。
いずれにせよ、幻の作品『大群獣ネズラ』いまならCGを駆使すれば比較的簡単に制作できるのでは?
『滅びの笛』の映画化も期待したいですね。

下の写真はこのフィギュアに同梱されてた「大怪獣サミット9」のゲスト、大映の特技監督 築地 米三郎 さんのサインです
「日蓮と蒙古大襲来」や「風速75米」での水を使ったスペクタクルシーンはめっちゃすごかったです~
円谷英二氏と並ぶ、日本の特撮を語るうえで欠くことのできない偉大な先人のお一人ですね。