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Chapter43『再起動』
 東の空がうっすらと白み始めた頃、青海地区の岸壁周辺は累々たるギャオスの死骸で埋め尽くされていた。かろうじて原型を留めている個体もあったが、ほとんどが赤黒い肉塊とかし、あたりには鼻を突くような異臭が充満している。
   ガメラはその折り重なった肉塊を踏みしめながらゆっくりと巨体の方向を変えた。

   その正面には、上半身を低く身構えたジャイガーがギャオスの死骸の一部を口にくわえ重いうなり声を上げながらガメラをけん制している。2体の巨獣は自らが流した体液とギャオスの血液に覆われ炎の照り返しで全身が赤褐色に鈍く光って見えた。
 ジャイガーの視線の先、ガメラの腹部の中央でかすかに赤い光の筋が明滅しているのが確認できる。
   上空には一頭のギャオスも飛翔していない。空自のF-15と米軍のFA-18の機影も確認できない。海上では2隻の護衛艦が黒煙を上げながら沈黙している。

「陸上攻撃部隊損耗率70% 残存戦闘車両8、残弾なし」
「303、304飛行隊損失多数。302飛行隊残存3機は基地に帰投したもよう。305,306飛行隊の残存機は確認できません。ふたかみ、いざなみ戦闘不能」
「米軍機ついては百里基地およびCVN-76管制へ状況照会中!」
「ガメラ体温上昇、自爆の兆候が認められます!」
 悲痛な叫びにも似た管制官の報告が危機管理センターに響く。

   山岸総理は無言でじっとモニターを見つめていた。握りしめた両腕の拳が小刻みに震えているのが判る。
  さすがに棚橋防衛大臣も黙って総理の死角に隠れるように立ちすくんでいた。

「総理、とにかくガメラとジャイガーの戦闘をやめさせなければ、このままガメラが自爆したら臨海副都心一体が消滅してしまう!」
斎藤次官は棚橋大臣を押しのけると大胆にも総理につめよった。
「どうやってあの怪物たちの闘争をやめさせるというのかね」
「私の提案を実行させてください」
千里はポケットから黒いフラッシュメモリーを取り出した。
「これを!ザハド教授の研究を信じていただけませんか」
今度はさすが棚橋大臣もなにも口をはさまなかった。視線をそらして千里の言葉をあえて無視している。それは危機管理センターにいる誰の目にも愚かな行為に映った。
 
「豊洲センタービル付近にイリス出現!青海方面に向かって南下開始!」
「なに!きさまらなんでいままで気がつかなかったんだ!」
棚橋大臣がまたまた吠え始める。
「報告はありません。付近哨戒中の陸自のSH-60が捕捉したもよう。なんの兆候もなく突然地中から出現したようです」
「ワームホール…」千里は小声でつぶやいた。

「イリスをガメラと接触させてはいけません。ガメラはもう臨界点に達している。早くジャイガーからも離さないと…」
千里に変わって真弓が説得する。
「ザハド教授のデータからダウンロードした“悪魔の笛”の音源でジャイガーをその場にくぎづけにすることができると思います。そして至近距離からLiO-のような浸潤性を持った液体の超塩基物質を口腔内に打ち込む。ジャイガーの体液は強酸性ですから中和が進行することによってなんらかの変化が現れるはずです。体内の一部で連鎖的にネクローシスが発生し、死に至らしめることは難しいとしてもきっと運動能力が著しく低下するはず…その間にガメラを海水で冷却し、安全な海域まで引き離す。今度は黒霊珠を使うんです。ジャイガーと同じようにガメラもきっと反応するはずです。あとはイリスがジャイガーを倒す!」

「陸自のAH-64でイリスの足を止めることはできると思います。しかしジャイガーを至近距離から捕捉できるだけの能力はありません」
 陸自の幹部が自信なさそうに具申する。

「リガートが1機残ってるんじゃないですか。あれなら十分能力があると思います」
 齋藤が総理に進言した。
「しかしあれは右脚が破損している」
「脚なんていらんじゃないですか!」
  齋藤がめずらしく棚橋大臣の意見にかみつく。
「分かりました。長峰さんすぐ準備にかかってください」
山岸総理が物静かだが決意をかみしめるように真弓に下命した。

「よし!やってやろうじゃねえか!仲間の弔い合戦だ」
 市ヶ谷へ帰隊していた櫛田一尉は思いがけない命令を受け、願ってもないリベンジの機会に再び闘志を奮い立たせた。疲労困憊していた戦闘指揮車の隊員たちや特戦研のエンジニアにも精気が甦り、全員各セクションでリガートの再起動に向けての作業を迅速に開始する。
「リガート07号機は音響機材および超塩基特殊誘導弾を搭載後ただちに発進せよ!」

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またまた戦場へ帰ってきました~
お話が行ったり来たり支離滅裂のカオス状態になっちゃって
このまますんなりと終わりそうにありませんねェ~ダハハ
いよいよリガート最後の闘いデッス。ガメラも自爆しそう…

ところで「妄想ジャイガー改造計画」
現在のところこんな状態です~

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やっと右腕のモールドが大体完了…
ツメを伸ばそうかどうしようか現在思案中です~

妄想小説も妄想改造もなかなか進みませんけど
これからも応援よろしくお願いいたしま~す