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「阿修羅少女 BLOOD-C異聞」につづく実写版BLOOD-Cシリーズの第2弾2部作の前編
「BLOOD-CLUB DOLLS1」デッス

謎の地下闘技場「BLOOD-CLUB」では、男たちが夜な夜な繰り広げる熱闘が、多くの観客を集めていた。ルール無用、剣闘士はいわくつきの者だらけ… 闘技場には裏社会を統治するリーダー・蒼炎と、七原文人の影がちらついていた。 政界とのつながりを強めながら何かを画策する彼らの動向を、権力の中枢・有栖川家の令嬢、みちるが探る。みちるの美貌に魅了される蒼炎、しかし彼女の熱い視線は、闘技場に送り込まれた新たなチャレンジャー・藍刃へと注がれる… 文人を追って東京に辿り着いた小夜だが、闘技場には既に、七原の手先として動く彼女の姿があった。 服従と反発、どちらが小夜の本当の顔なのか?藍刃の事件に見え隠れする「古きもの」の血の片鱗、執念で真相に迫らんとする警視庁の刑事たち…いにしえよりこの国を覆う、夜の闇が明ける朝は来るのか…

アニメの「BLOOD+」「BLOOD-C」はProduction I.G&CLAMP の原作で、めっちゃハードな展開と意外性に目が離せない名作でしたが、この実写版については、登場人物以外アニメの世界観とはまったく関連のない、正直めっちゃ凡庸な作品でした。

少なくとも「阿修羅少女」の方は戦前の山村が舞台で、それらしいもののけの気配があったのですが、今作はまったく時代の違う現代の東京で翼手も古きものも出てくる様子がありません。
もともと2部構成で企画された作品みたいですから、今作ではただただ伏線を垂れ流すだけで、すべてが中途半端で場面転換しているので、そのひとつひとつにどういう関連があるのかまったく理解できません。登場人物のつながりもさっぱりで、フラストレーションがたまるばかり…

主人公小夜は前作と同じ宮原華音さんですが、この作品ではセリフもなくほとんど登場シーンもありません。サワラをまっぷたつにしたり、瓦を頭突きで割ったり、アナゴを蹴り飛ばしたり…いったいなにが目的なのかさっぱり解らず…その存在理由もあやふやです~小夜の宿敵七原文人も登場しますが、まったく小夜とからまないし、なにがなにやらやることなすこと支離滅裂で、これらを全部回収して、次作でつじつま合わせるのは至難の業かも~

まるで低品質のVシネマかと思えるほど、脚本も演出もお粗末で、その上編集がめちゃくちゃときてますから、とても劇場公開された作品とは思えませんです~せめてVFXを使ったそれらしい怪物でも登場してくれたらいくらかマシだったかもしれませんけど…地下格闘場で不良のホストや夜回り先生、ケバいボクサーが殴り合ってるだけではなんとも迫力不足です~
それに、中堅俳優さんはともかく、若者の登場人物はみんな同じような没個性のイケメンキャラばかりで、オヤジには見分けがつきませぬ~女性は小夜と令嬢だけだし…

とにかく、和製のアルバトロス配給作品かと思うような、前作にも増してクオリティの低い超迷作でしたですゥ~でもまき散らかした伏線をどう回収するのか…次作「DOLLS2」も観てみたい気もしますwwwダハハ