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首人形で思い出した2018年公開の雨宮慶太総監督のホラー映画「ROKUROKU」デッス

ホテルのレストランで再会した地味で真面目なOLのイズミと中学の同級生ミカ。ミカから近々結婚することを聞いたイズミに母から電話が入る。母の電話で祖父が姿を消したことを聞いたイズミは家に帰ろうとするが、ホテルの出口がまったく見つからない。すると、2人の目の前に666号室が突然現れ、その部屋には赤い着物で長い首の恐ろしい顔をした「ロクロク」が待ち構えていた。ミカは子どもの頃に「子どもができたらあなたにあげる」とロクロクと約束したことを思い出し、そしてイズミもロクロクとある約束を交わしていた……

雨宮作品は「牙狼」シリーズのようなめっちゃスピーディーでスタイリッシュな、どちらかといえばSFアクションの印象なんですが、この劇場作品はSFではなく純和風の妖怪モノデッス
物語に登場するのは…ぬり壁カラ傘海坊主箱女ひとつ目かまいたち猫目ダイダラ、そしてラスボスのろくろ首(ロクロク)といった日本古来の妖怪たちです。妖怪ファンよくご存じのメジャーなキャラばかりですがそこは雨宮作品、絶妙のアレンジでデザインされててまったく従来のイメージとは違います。全妖怪が女性で、不気味さとグロテスクさ倍増です~

前半は現代版「妖怪百物語」のような展開で、一見関連性のない9つのエピソードが集合してひとつの物語を形作っていきます。クライマックスでは怪しい妖怪ホテルの中で繰り広げられる、二人のヒロインとロクロクたちの壮絶鬼ごっこになります。
相変わらず構図がスタイリッシュで、まるでドラッグのような極彩色の色使いが斬新!グロいですがめっちゃ幻想的な美しい作品です。エンディングはまるで「ハウルの動く城」みたいwww

雨宮作品のすばらしい映像美はとても文章では表現できないですね。決してコマーシャルな作品ではありませんが、とにかく怖いけどおしゃれデッス
劇場公開は不覚にもぜんぜん知りませんでした。たぶん田舎では上映されなかったと思います~
大きなスクリーンで観ると大迫力だったでしょうねェ~観れなかったことがめっちゃ残念!
仕方ないんで中古のBDGETしましたです~ダハハ