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1969年にリリースされたピンクフロイドの3rdアルバム[MORE]デッス
原題どおりバーベット・シュローダー監督の映画「モア」のサウンドトラックアルバムです。


01. Cirrus Minor
02. The Nile Song
03. Crying Song
04. Up The Khyber
06. Cymbaline
07. Party Sequence
08. Main Theme
09. Ibiza Bar 
10. More Blues
11. Quicksilver
12. A Spanish Piece 
13.
Dramatic Theme 

映画のサウンドトラックですから、続くスタジオアルバム「原子心母」「おせっかい」と違い長尺の曲はなく、3分程度の比較的短いナンバー13曲が収録されています。シングルカットされたヘヴィなナンバー「ナイルの歌」は、当時深夜放送のラジオ番組でよくかかってたの思い出しマッス
「シンバライン」
も、1960年代のフロイドのLIVEでは欠かせないナンバーのひとつですね。
この後の「原子心母」以降、フロイドの音楽性は内面的でより大作指向になっていきますが、このアルバムでは、ブルースやカントリー、ハードロックといったいろんな要素がまじりあってて、後のフロイドのスタイルはまだ想像できませんです~

さて、その映画「モア」の方ですが…

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バーベット・シュローダー監督の長編映画デビュー作で、なんとルクセンブルグ製です。当時、欧米の若者たちの間で流行したヒッピームーブメントを背景に、地中海の小さな島イビザで、二人の若い男女が麻薬と〇EXにおぼれて自滅していく、背徳的なドラッグムービーです~
正直内容的には、ほどほどエロいだけで退屈な、私的にはおもしろい作品ではありませんでした。
とにかくフロイドの音楽だけ聴いてた印象が強いです~

なんせ、先日レビューした「砂丘」と違い、全曲フロイドのスコアですから、皮肉にもそっちの方で作品の知名度があがった感じ…のちの「ラ・ヴァレ」と同じですねェ~
少なくともミケランジェロ・アントニオーニよりバーベット・シュローダーの方がセンスがよかったみたいです~ダハハ