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スイスの奇才トム・G・ウォーリアー率いるエクストリームメタルバンド トリプティコン
2019年オランダロードバーンフェスティバルにおいて地元の名門メトロポール・オーケストラと共演したLIVEのCD+DVD2枚組アルバム [REQUIEM] デッス

01. Rex Irae(Requiem Chapter One:Overture)
02. Grave Eternal(Requiem Chapter Two:Transition)
03. Winter(Requiem Chapter Three:Finale)


第1楽章[Rex Irae]セルティック・フロスト名義で1987年にリリースされた名盤の誉れ高い “Into The Pandemonium” に、第3楽章 [Winter] は2006年の “Monotheist” に収録されています。そして中間部第2楽章[Greve Eternal]はこのアルバムの根幹となる新曲デッス

重厚なメトロポール・オーケストラの管弦楽をバックに、暗く重くそして耽美なシンフォニックゴシックメタルの世界が展開されます。ある意味トム・G・ウォーリアーのライフワークのひとつの到達点ですね。
メインVo.のチュニジア人女性シンガー サファ・ヘラギ の澄んだ歌声に、不安を煽るようなウォーリアーのVo.が重なり、V.サンチューラのヘヴィでドゥーミーなGリフが会場いっぱいに鳴り響きます。女性ベーシストの ヴァンヤ・スレー も亡霊かはたまた妖怪みたいな風貌で過激にBをかき鳴らしてます~
以前レビューしたディム・ボルギルセプティック・フレッシュのLIVEとはまた違った、妖気漂う異界のサウンドを堪能することができます~

トム・G・ウォーリアーはH・R・ギーガーの信仰者で、セルティック・フロスト時代からギーガーの作品をジャケットデザインに使用してますし、ギーガーのドキュメンタリー映画では、アトリエで働いているところが映っていました。2014年に惜しくもギーガーが他界したので、30年間取り組んできたこのレクイエムを完成させたのかもしれません。なんかそう考えると感慨深いものがありますね。
数々のHMバンドに影響を与えた偉大なアーチストT・G・ウォーリアー率いるトリプティコン
今後の活躍に期待したいと思いマッス