「ウルトラQ」の中で最も好きなエピソードのひとつ、第11話『バルンガ』デッス
土星ロケットサタン1号が謎の墜落事故を起こした。淳は由利子を来せて墜落現場へ飛んだが、セスナの燃料タンクが空っぽになるというサタン1号と同じ事態に遭遇した。辛くも飛行場へ着陸した淳は、すぐに一平にたずねてみると、燃料は満タンにしたはずだという。調べてみると、ラジエーターのところで空中に浮遊するひも状の数本の触手を持った奇妙な生物が発見された。その生物を一の谷研究所に届けに行く途中、生物は膨張し淳たちの自動車とともに空中に浮きあがり破壊、落下した車の破片で一平が重傷を負った。淳は二十年前にその生物バルンガを学会に発表した奈良丸明彦博士を探すが発見出来なかった。バルンガのために事故が続出、自衛隊は戦闘機でバルンガを攻撃するが、攻撃すればするほどエネルギーを吸収して巨大に成長し、首都東京はバルンガに蹂躙され完全に都市機能を停止した……
監督は野長瀬三摩地氏、脚本はゆいいつこの一作だけを書いた虎見邦男氏です。
ただ空中に浮かんでいるだけで大都市の機能をマヒさせ、エネルギーを吸収して無限に巨大化するバルンガは「ウルトラQ」最強最大の怪獣だと思いマッス。1957年公開の米国映画「モノリスの怪物」がモチーフになっているんじゃないかと勝手に想像してます。ちなみにフクロムシのHNはバルンガを連想して命名しました。決してカニのお腹にくっついた寄生虫ではありませぬ~
空中に浮かんで短い触手をモゾモゾ動かしているだけですが、それだけでも夜眠ることができないくらいインパクトの大きかった怪獣です。ストーリーもオーソドックスではありますが、破綻したところがなく、十分納得のいくクライマックスでした。「明日の朝、輝いているのは、太陽ではなくバルンガなのかもしれません」という石坂さんのナレーションはショッキングでした。それと奈良丸博士の静かな物腰で語るバルンガの顛末はめっちゃ説得力がありました。
個人的には「変身」「2020年の挑戦」と並んで最も忘れられないエピソードデッス
このバルンガはおまんたワールド時代の橋本智さんの作品で、サタン1号の窓から見る幼生と、イッペイムシと呼ばれた成長期2態が、付属したゴージャスな作品でした。
バルンガは映像で観た感じでは、ハンバーグのような円形だと思ってたんですが、この作品で初めて俵型であることを知りました
一番下はRICの大怪獣シリーズのソフビフィギュアです。めっちゃシンプルな塗装ですが、ベースのビル群がなかなか得点高くて雰囲気出てると思いマッス
さて来週は第12話「鳥を見た」怪鳥ラルゲユウスのエピソード…これもまた名作ですね。
どうぞお見逃しなく~
コメント
コメント一覧 (4)
このエピソードの面白さ、バルンガの恐ろしさに気が付くのは大人になってからでした。考えてみればバルンガは星を一つ滅ぼして余り有る恐ろしい怪獣ですからね。1話完結で終わらせてしまうのは惜しいキャラ、惜しいエピソードでした。
記憶の中のバルンガは白いイメージが有ったのですが結構グレー系だったのですね!?次回は怪鳥ラルゲユウスですか!コレも楽しみです。
質問イイですか?
表紙のパラボラアンテナはガレキなのですか?ウルトラ警備隊極東基地のレーダーとは少しデザインが違うみたいですが・・・
フクロムシ
がしました
このパラボラは友人が送ってくれた画像で、Nゲージストラクチャーの試作品だそうです。3Dプリンターで立体化したものでめっちゃ精密な造りですが、まだ商品化するまでには至っていないんだそうです。あまりに繊細すぎてどうしても欠損が生じてしまうそうですが、製品化されたら面白いアイテムだと思いマッス
フクロムシ
がしました
確かにエネルギーを吸収しては大きくなっていく
武器も通じない。
強いのですが、、、これを怪獣と呼べるのか?
つまらないって思った作品でしたw
大人になって観ると
凄い怪獣だなって思いましたね。
地味ですけどw
フクロムシ
がしました
初代ゴジラもシンゴジラも東京をただ歩いているだけですよねェ~
バルンガはTVドラマの怪獣ですがそれに匹敵する存在感があります。
よくよく考えてみると「ウルトラQ」で戦ったのはゴメスとリトラだけ、あとはジュブナイルものをのぞいて人間対怪獣という構図のエピソードのみです。
私はこれが本来の怪獣ものの在り方だと考えています。
「ウルトラマン」も複数の怪獣が登場した時でも常に戦う怪獣は1頭だけでした。
バルンガはただ浮遊してるだけで大都会東京がマヒしますからある意味すごい存在感のある怪獣の中の怪獣だと思いマッス
フクロムシ
がしました