今回も私の元上司で有り恩師でも有る奈須義彦さんのお作りになったマイナー特撮メカ・コレクションのお披露目第2弾!今回は【東宝メカ編】超有名なロケット2機です。

★JX-1隼号
1962年に公開された「妖星ゴラス」の冒頭に登場した国連宇宙局の土星探検ロケット隼号です。
全長は10cmオーバーですが、補助ロケットなど細かい所まで木材の削り出しで表現されています。奈須さんのロケットの多くは木材の端材からの削り出しで作られていて、パテの盛り削りによる修正が殆ど行われていない「一刀彫り」で作られている所がスゴイ所です。私の場合はパテの盛り削りで修正する事を前提として作っていますから、この一刀彫りが如何にスゴイ事か判ります。奈須さん曰く、資料の見間違いで機首に段差を作ってしまったそうですが、それ以外は見事なプロポーション取りだと思います。(後はエンジン部分がオレンジに塗られていないのが残念でした)

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★スピップ号
1959年公開の「宇宙大戦争」に登場した、国連宇宙局の月ロケット・スピップ号です。
このロケットも木材の端材からの削り出しで作られていて、隼号と同じくパテの盛り削りによる修正が殆ど行われていない所謂「一刀彫り」で作られています。バルサ材では無いのである程度の強度を有しているので工作がしやすかったそうです。
コチラは隼号よりひと回り大きな15cmの造形です。

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隼号スピップ号も、最近の特撮やアニメの様にゴテゴテとした飾り付けが無いシンプルデザインなので、逆にプロポーション取りは難しいと思います。しかしいずれの作品も、図面から完成まで数日と言う工期の短さには驚かされます。

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ほんと昭和の宇宙ロケットはシンプルでいいですねェ~
レトロフューチャーがたまらなく魅力的ですゥ
私もスピップ号のガレキ2機塩漬けにしてます。
赤いのと青いのと、またいつかチャレンジしたいと思いマッス