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台風怪獣 バリケーン
イーグルクラフト レジンキャスト30cm
原型師 南田 哲郎


イーグルクラフト南田さんの最新作、台風怪獣 バリケーン予定より1週間遅れで完成しました。
帰りマンに登場する怪獣の中でもひと際異様な形状をしたインパクトのあるキャラですね。

当時子ども心に、第1期の怪獣に比べると帰りマンの怪獣造形のクオリティには疑問符がついてたんですが、バリケーン観たとたん、私の中の怪獣のイメージが音を立てて崩れていったのを今でもはっきりと覚えています。それまでは怪獣も基本生物だと認識していたのですが、バリケーンの姿かたちはまったく自分の怪獣のイメージからは逸脱してました
いくらなんでもこんな生物が存在してるとは言い難い…なんせお腹にでっかい眼玉とオチョボ口があっておまけに頭部が回転して、なおかつ空にプカプカ浮かんでるんですから~
でもストーリーからすると宇宙怪獣じゃなくて、れっきとした地球に棲息してる怪獣…というかそういった設定ついての説明は一切なく、南方洋上で突然巨大台風が現れたり消えたりする現象が発生したかと思うと、突然東京上空にコヤツが浮かんでるんですから、もうストーリーもなにもあったもんじゃないですね。脚本を執筆されたのは実相寺監督なんだそうですが、どう見ても子どもだましのドラマ性のないエピソードでした。やけに郷隊員のテンションが高かったのだけが印象に残っています。

帰りマンの怪獣も、20話くらいまでは比較的オーソドックスなフォルムをしたキャラが主でしたが、その後、バリケーンオクスターといった常識では考えられない奇抜なフォルムをしたものや、手が回転ノコギリのグロンケン、ブーメランのレッドギラーといった生物とはかけ離れた設定の怪獣が登場します。そしてそれが進化発展?して口や手からミサイルを発射するようなエースの超獣になっていきました。そうなっていくと、怪獣が生物だなんてこだわりは制作者の意識からまったく消えてなくなっていったんでしょうね。バリケーンはそんなカオスな未来に向かっていく起点となった怪獣じゃないかと思います。

さて、その奇想天外な怪獣を30cmで造形された南田さんには敬服いたします。まさか30cmクラスのバリケーンがリリースされるなんてほんとびっくりでした。
リアリティとは無縁のフォルムをした怪獣ですが、モールドはしっかり再現されてて、形状はともかくディテールはリアルに再現されています。硬質感がある分、劇中のバリケーンよりシャキっとしてるかも~着ぐるみのように重力に影響されていない分長身で、がっちり体型です。そのせいか頭部のカサが若干小さく感じますね。

体色はブルーグレー主体で、いろんな色を塗り重ねてますが、リアルにこだわっても意味のないような形状ですから、劇中の体色に似せることを優先に塗装しました。眼と頭の赤い突起は、アルミ箔を裏張りして、反射で自光しているように見えるように細工してます。目玉は塗装ではなく、絶縁テープ使って自作しました。クリアレジンではなくガラス玉なのでクリア度が高く、我ながらいい感じに仕上がったと自賛してマッス。頭部の触手は、切り出した布ビニールをあらかじめエアブラシで塗装してからくっつけました。
頭のカサは下部のモールドが干渉して、劇中のように回転させることはできませんが、好みの位置を選ぶことができるように接着していませんです~

さて、次回はいよいよ今年納めの怪獣になるかなぁ~
どんな怪獣にチャレンジしようかただいま考え中デッス