無題
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私論的怪獣形態妄想学Vol.10は…めっちゃマイナーなキャラですが、当時、小学生が観たらきっとトラウマになりそうなめっちゃ恐ろしい姿をした怪獣(怪人?)… “シルバー仮面 ジャイアント” 第18話「一撃!シルバー・ハンマー」に登場した人間怪獣 !? 『ヤマシロ』デッス

宇宙パイロットの長時間孤独耐久テストに被験者として参加した山城キャプテンが、エマー星人の策略で巨大な怪獣に変身した姿です。全身赤褐色の爛れた皮膚に覆われてはいますが、シルエットは人間体そのもので、ユニフォームを着たままの姿で巨大化しています。
エピソード冒頭、宇宙開発研究所で160日間、地下100mの暗闇で密閉されていた実験カプセルが引き上げられます。津山博士は一本のロープで地中深くから引き揚げられたカプセルを見て、芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」の話を思い起こします。
カプセルが開放されると中から現れたのは、醜い姿に変身した山城キャプテン…開放されたとたんに巨大化して研究所を破壊し、地中に姿を消します。
怪獣と化したヤマシロは一人息子五郎のフルートの音色に誘われて地中から再び出現し、シルバー仮面と戦います。プロットとして “ウルトラマン” のジャミラのエピソードに近いようなテイストですが、「故郷は地球」ほどの余韻は感じません。「蜘蛛の糸」の比喩なんかはなかなかセンスいいかも~ちなみに脚本は市川森一さんでした。

ヤマシロというネーミングが、旧帝国海軍の戦艦を思い起こさせて、ミステリアスですね。
そして、何よりインパクトあるのはその醜く不気味な容姿です。何度も顔面がドアップになるので、おそらく小学校低学年児童が見たらコワくて夜眠れなくなっちゃうかも~
ヤマシロのヴィジュアルインパクトのせいで、黒幕エマー星人が完全に霞んでましたです~ダハハ

眼はアクターさんの眼がそのまま露出しているガイラ大魔神タイプの着ぐるみで、凸凹した全身の皮膚は、まるでマタンゴ怪人のようです。それでいてボロボロになったユニフォームをそのまま着いているので、子ども向けTVドラマにははばかられるほどかなりグロテスクです~

シルバー仮面自体がどちらかというと地味キャラで、ヤマシロは元人間であることを主張してる分、シンプルでこれと言った特徴がなく怪獣としてのオーラが不足しているので、いままでに立体化されたのはこの怪獣軒からリリースされたソフビフィギュアだけだと思います。
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マルブルタイプのスタンダードソフビフィギュアですが、不気味さは十分伝わってきますね。
私たち世代にとって怪獣は、めっちゃ恐ろしくてコワい存在というイメージが強いので、ある意味ヤマシロ「恐怖のミイラ」「フランケンシュタイン」に匹敵する王道の怪獣(怪人)です。

ヤマシロをはじめ、「シルバー仮面」に登場した怪獣や宇宙人の30cmサイズのリアルキャストキットめっちゃ欲しいかも~池谷デザイン、高山造型の由緒正しき怪獣・宇宙人たちですから、魅力のあるキャラがたくさんいますよね。むしろ個人的には、第二期以降のウルトラ怪獣より魅力的に思えるんですけど~デヘヘ