月が改まって、少しは涼しくなるんでしょうかねェ~ダハハ
そんな9月の第一弾…
けんたろうさんから、驚愕のフルスクラッチ新作の画像が届きました

久しぶりのファンド造形! テーマは「私が死ぬまでに作っておきたい10のアイテム」の中から、魔獣封じの石像こと「悪魔の笛」を選びました。
これまでこのアイテムはキャストさんのジャイガーのオマケの小さな物しか有りませんでしたが、今回の造形は地上の石像部分と地下の部分合わせて全長40㎝と言う大きさ!更に完成後は地上部分と地下部分を切り離して物語冒頭のシーンを再現出来る様にしようと目論んでおります。(笑)
今更ですが、悪魔の笛とは1970年公開の大映映画『ガメラ対大魔獣ジャイガー』に登場し、物語のキーとなる石像です。設定ではかつてムー大陸が有ったとされる地域(海域?)に存在すると言うウェスター島に有るとされ、劇中冒頭では「一体誰が何の目的で建てられたか判らない。」とされていました。(解説している万博広報部員を演じている炎 三四郎さんは、後の仮面ライダーXこと速水 亮さん)
しかしその実態はムー大陸の伝説に登場する大魔獣、すなわち悪魔の様に恐ろしい大怪獣を封じ込める為に建てられた物でした。この悪魔の笛は頭のてっぺんから下まで内部に管の様な貫通された孔が有り、劇中解説によると生贄の血を注ぐ為の穴と推測されていました。この穴に風が通ると気味の悪い音が出るのですが、その波長が大魔獣ジャイガーの苦手な低周波の雑音なのでジャイガーはこの石像に抑え付けられていたみたいです。(でもどうやってジャイガーを埋めてその上にこの石像を突き刺したのか?不明ですけどね(苦笑)
以前から作りたいとは考えていたので、資料となる画像はだいぶ前からDVDの画面キャプチャで収集していた他、ネットでも探しました。するとこの悪魔の笛も他の撮影用プロップ同様に何種類か作られているみたいで、微妙にプロポーションやディテールが違いました。
まぁ劇中でもジャイガーやガメラに掴まれたり投げられたりしているので、破損を考えて複数体作られていたとしても何の不思議も有りませんからね。
また劇中では殆ど判らなかった後ろ姿については、Facebook友達のHN:Mr Dragon氏より参考画像を頂戴し、更に劇中シーンでトミーのパパで考古学者のウィリアム博士が、悪魔の笛を解説する際に黒板に貼られていた断面図より推察して作成しました。
資料集めが終わっていよいよ着工!と思ったのが8月13日!奇しくも翌14日にはフクロムシさんがブログで「対決!!ウェスター島」を掲載なさった前日でしたので、翌日の記事を見て「なんて偶然!」と驚きました。しかし翌週には人間ドック&脳ドックの検査が有ったし、職場で大きなイベントが開催される予定でその準備に忙しかったので、制作開始は持ち越し!
その後、台風10号の接近による臨時休暇と、私自身の公休とで時間を持て余す事になったので、久しぶりにファンドによる造形を開始しました。何せ連日蒸し返す様な暑さなので、ファンドの乾燥が早くて作業がサクサク進み4日でココまで持って行けました。
取り敢えずキズや全体のバランスを見る為に捨てサフをしてみたのですが、まだまだ修正しなければならない部分も多数有るみたいで、特に胸と肩から頭へのラインは必須みたいに思います。
コメント
コメント一覧 (4)
もし先週お伺い出来てたらコレの検討図(見当図?)をお見せできたのですが叶わなかったので計らずもサプライズになってしまいました。(苦笑)
小学生の頃に木を削って数cmの物は作った事が有るのですが当時は道具も技術も無かったのでまるでトーテムポールの出来損ないみたいな悪魔の笛でした。「いつか必ず納得の行くのを作ってやる!」と思ってましたが、それが今になるとは。
最初はフクロムシさんご所有の「妖怪大戦争」のウルの遺跡(彫刻?)くらいの大きさにするつもりだったのですが盛り削りを繰り返してる内に予定の倍近いサイズになってしまいました。まぁそれはそれで見応えが有るので「良し」として作業を続けてます。(去年のX計画も今年の第2X計画も頓挫中なのにこんな事をやっていて良いのだろうか?と思いつつもノリ始めたら止められません(苦笑)
1度は表面をツルツルにしたのですが資料画像を見ると岩を粗く削り出した様な凹凸が無数に付いているので目下それを再現中です。何とか9月中の完成を目指して頑張っております。
(完成しても私やフクロムシさんは生け贄にならずに済みますよ。何せ生け贄は古今東西、「若い女性」か「子供」と相場は決まってますから。(笑)
フクロムシ
が
しました
物語をよりミステリアスにしているファクターのひとつです。
大魔神の武神像が一番メジャーかとは思いますが、このウェスター島の魔像も物語の中で重要な存在だったですね。なんせジャイガーの額に突き刺さりとどめをさす武器になりましたから~
全長40cmだとほとんど1/1プロップですね。完成楽しみにお待ちしてマッス
フクロムシ
が
しました
おはようございます。
けんたろうさん、マニアックなアイテムですね。それもたった4日でここまで造型されるのも凄いです。流石です。
けんたろうさんはフルスクラッチメカモデラーのイメージが強いですがこういったアイテムも作られるんですね。
文面から大変気になったのはけんたろうさんの「私の死ぬまでに作っておきたい10アイテム」です。
残る9アイテムはなんでしょうか?
とても気になります。
フクロムシ
が
しました
コメントありがとうございます。
そうなのです本来メカが中心ですが怪獣も作りますし、過去にはXボンバーのラミアやセーラーマーキュリー、うる星やつらのラムちゃん等の女性キャラのフィギュア、そしてブログでは公開していせんがジャングル黒べえの「ベッカンコの神」の様な彫像も手掛けています。(これらも全てフルスクラッチ)
ここまで制作期間が4日と言うのは乾燥が早く、造形しやすいファンドならではですね。またその知識と技術を惜しげも無く教えて下さった海洋堂の専務さん(当時)やボーメさん他の皆さんには本当に感謝です。
さてご質問の「作りたい10のアイテム」ですが、その内の1つは既にこのブログでも紹介して頂きましたウルトラセブンに登場した「ミミー星人のヒトデ型円盤」、もう1つは同じくウルトラセブンの「マグマライザー」でした。そして今回の「悪魔の笛」、そして先述のジャングル黒べえのベッカンコの神です。
他にもXボンバー、ジャンボフェニックス、スーパーX、深海潜水艇わだつみ、マットアロー1号、マットサブ(いずれも50cmオーバーサイズ)ですね。
でも私もそう若くも無いし、先のリストの候補は入れ替わるかも知れません。何せ作りたい物はたくさんありますから(苦笑)
フクロムシ
が
しました