5a5d8d1a
無題
本日の “私論的怪獣形態妄想学” は…ウルトラセブン1999 最終章第4話「約束の果て」に登場した時空怪獣 大龍海 デッス
Vol.13でテーマにした大鉄塊と同じく、ウルトラシリーズでは珍しい漢字表記の怪獣ですね。
image2 (640x480)
image3 (640x479)
image4 (640x479)
平成セブンに登場する新怪獣はすべて井口昭彦さんがデザインされていますが、大龍海は面長な顔、長い首、シッポのヒレ等…同じく井口さんがデザインされた「メカゴジラの逆襲」に登場したチタノザウルスにシルエットが酷似しています。
ただ表皮はチタノザウルスの両生類のような粘液質のイボイボに対して、魚類タイプの大きなウロコに覆われていて、ホホにナマズの髭のような太い触角?があるのが特徴ですね。シッポも長くてチタノザウルスより龍に近いイメージです。
体色はウロコはシルバー、四肢の先端部や腹部は赤い筋肉質に表現されていました。
image1 (459x640) (359x500)
無題2 (500x417)
ただ、劇中のセブンとのバトルは夜なので、映像で見る体色は資料写真とはずいぶん違ってダークな印象でしたです~
成田さん池谷さんがデザインされた昭和セブンの怪獣は、地球上の既存生物をベースとしない斬新なデザインのキャラが多かったのに対し、平成セブンの怪獣は明らかにベクトルが違い、大龍海サルファスザバンギガイモス等…オーソドックスな従来の怪獣フォルムに回帰してる印象でした。特に大龍海のエピソードは「浦島伝説」モチーフにした寓話的なお話なので、乙姫姉妹を守護する古来の龍神のようなイメージで描かれています。
乙姫姉妹の姉との約束を破った猟師のタロウに対して恨みを持った妹が召喚し、老人となったタロウの住む竜ノ宮市に出現します。ただ、裏切りが誤解であったことが解ると、老人を取り込み黄金の水滴となって天空へ消えていきます。

このエピソードのキーパーソンはシマ隊員なんですが、「空飛ぶ大鉄塊」のサトミ隊員のような重要な役割ではなく、あくまで乙姫のエスコート役なので、あまり存在感はありません。
大龍海自体もクライマックスになって、なんの予兆もなく唐突に召喚されるので、シマ隊員と同じくキャラクターとしての存在感は希薄ですゥ~
それに平成セブンすべてに言えることなんですが、怪獣バトルの演出が最悪で、やたらアトラクションのようなオーバーアクションの擬人的な動きなので、かえって本編ドラマの格調を損なっているように思います。
別にプロレスじゃなくていいので、もう少し初期三部作のような生命感のある怪獣らしい重厚な動きだと巨大感や雰囲気が出ると思うんですけど~ダハハ

さてさて大龍海の立体物はと言うと…やっぱ平成セブンは知名度が低いのか、大鉄塊と同じく造形工房キトラさんの15cmクラスレジンキットがゆいいつリリースされてるアイテムだと思います。
EQNG3QYUYAARUoj (640x478)
すばらしい作品なんですが、如何せんコレクションとしては若干小さいのが残念ですゥ…
これも大鉄塊同様、30cmスタンダードサイズのリリースせつに期待したいと思いマッス

ほんじゃ大龍海セブンのバトルシーンをご堪能くださいませ~