
今年3月、全米で公開された話題の戦争アクション映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」が、早くもアマプラで配信開始されたので早速鑑賞しましたです~
大統領の圧政により連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく…
脚本・監督は先日レビューした「アナイアレイション」のアレックス・ガーランド、主人公のベテラン戦場カメラマンリーに「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンスト、その相棒の記者ジョエルに「エリジウム」に出演していたヴァグネル・モウラ、そして新米カメラマンジェシーを「パシフィック・リム:アップライジング」のヒロインアマーラ役だったケイリー・スピーニーが演じています。ケイリーは最新SF大作「エイリアン:ロムルス」にも出演してる売れっ子ですね。
個性的な作品を製作するA24の作品で、アメリカ大統領選がエスカレートする中、なんかタイムリーな作品だと注目しましたが、観てていまいちストーリー的には盛り上がらない印象でした。
すでに政府軍が西部勢力に圧倒されていてワシントンD.Cが陥落寸前というところからお話が始まります。大統領がどんな圧政をしいて国民を弾圧したのかがいまいちよく判りません。
お隣の国みたいに戒厳令を発令したというのなら理解できますが、なぜ米国内で内戦が起こるまでの状況になったのかポリティカルな部分が全然描かれてないのでかなり消化不良です。
政情不安のある開発途上国ならともかく、民主主義のリーダー的大国がこれほどの状況になるにはよっぽどのことがあったと思うのですが、そこがすっぽり抜け落ちています。
大統領が退任せず3期目に突入したとか、FBIを解散させたとか正直そんなことで、西部の州が分離独立を宣言するなんてちょっと唐突で不自然ですゥ~
むしろ前回の大統領選のとき、落選した某大統領が煽った国会占拠事件や、お隣の国の戒厳令の方が対応を間違えば内戦になりそうな切迫した状況だと納得できますけど~
そんなこんなで、物語冒頭からすでに政府が崩壊寸前の状況ですから、まるで4人のジャーナリストがワシントンに向かうというロードムービーのような印象でした。たしかに道程では悲惨な戦場を突破するので緊張感はありますが、中には内戦に全然無関心で平和な町もあったりして、いまいち状況がよく理解できません。
主人公たちもジャーナリストとして終始反政府軍側で取材していますから、双方の主張のようなものはまったく描かれていないので、戦場カメラマンが戦闘状況を写真に収めるだけという印象の作品です。新米カメラマンのジェシーが、非情で冷静な戦場カメラマンに成長していく過程を描いているのだと思いますが、その点もいまいち上手く表現できているとは思いません。ベテランカメラマンのリーが、肝心なところで腰砕けになっちゃうのもいまいち理解できませんです~
ただ、クライマックスでリー、ジョエル、ジェシーは反乱軍兵士といっしょにホワイトハウスに突入するのですが、ジェシーをかばって凶弾に倒れたリーを、表情一つ変えずに写真に収めるジェシーの行動がちょっぴり衝撃的ではありましたけど~
とにもかくにも、期待とは裏腹に少々消化不良な作品でしたです~たしかにホワイトハウス陥落に向けた戦闘アクションはリアリティがありますが、それもいまいちスケール不足かも~
あっさり大統領が拘束されて反乱軍の兵士に銃殺されてお終いですから、戦闘アクションより新米戦場カメラマンの成長物語のような作品ですね。戦争の不条理感もいまいち表現できていないような気がします。
話題を呼んだ大作の割には★★★☆☆くらいでしょうかねェ~もう少し内戦が勃発した発端が丁寧に描かれていたら面白い作品になったと思うんですけど~ダハハ
大統領の圧政により連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく…
脚本・監督は先日レビューした「アナイアレイション」のアレックス・ガーランド、主人公のベテラン戦場カメラマンリーに「スパイダーマン」シリーズのキルステン・ダンスト、その相棒の記者ジョエルに「エリジウム」に出演していたヴァグネル・モウラ、そして新米カメラマンジェシーを「パシフィック・リム:アップライジング」のヒロインアマーラ役だったケイリー・スピーニーが演じています。ケイリーは最新SF大作「エイリアン:ロムルス」にも出演してる売れっ子ですね。
個性的な作品を製作するA24の作品で、アメリカ大統領選がエスカレートする中、なんかタイムリーな作品だと注目しましたが、観てていまいちストーリー的には盛り上がらない印象でした。
すでに政府軍が西部勢力に圧倒されていてワシントンD.Cが陥落寸前というところからお話が始まります。大統領がどんな圧政をしいて国民を弾圧したのかがいまいちよく判りません。
お隣の国みたいに戒厳令を発令したというのなら理解できますが、なぜ米国内で内戦が起こるまでの状況になったのかポリティカルな部分が全然描かれてないのでかなり消化不良です。
政情不安のある開発途上国ならともかく、民主主義のリーダー的大国がこれほどの状況になるにはよっぽどのことがあったと思うのですが、そこがすっぽり抜け落ちています。
大統領が退任せず3期目に突入したとか、FBIを解散させたとか正直そんなことで、西部の州が分離独立を宣言するなんてちょっと唐突で不自然ですゥ~
むしろ前回の大統領選のとき、落選した某大統領が煽った国会占拠事件や、お隣の国の戒厳令の方が対応を間違えば内戦になりそうな切迫した状況だと納得できますけど~
そんなこんなで、物語冒頭からすでに政府が崩壊寸前の状況ですから、まるで4人のジャーナリストがワシントンに向かうというロードムービーのような印象でした。たしかに道程では悲惨な戦場を突破するので緊張感はありますが、中には内戦に全然無関心で平和な町もあったりして、いまいち状況がよく理解できません。
主人公たちもジャーナリストとして終始反政府軍側で取材していますから、双方の主張のようなものはまったく描かれていないので、戦場カメラマンが戦闘状況を写真に収めるだけという印象の作品です。新米カメラマンのジェシーが、非情で冷静な戦場カメラマンに成長していく過程を描いているのだと思いますが、その点もいまいち上手く表現できているとは思いません。ベテランカメラマンのリーが、肝心なところで腰砕けになっちゃうのもいまいち理解できませんです~
ただ、クライマックスでリー、ジョエル、ジェシーは反乱軍兵士といっしょにホワイトハウスに突入するのですが、ジェシーをかばって凶弾に倒れたリーを、表情一つ変えずに写真に収めるジェシーの行動がちょっぴり衝撃的ではありましたけど~

とにもかくにも、期待とは裏腹に少々消化不良な作品でしたです~たしかにホワイトハウス陥落に向けた戦闘アクションはリアリティがありますが、それもいまいちスケール不足かも~
あっさり大統領が拘束されて反乱軍の兵士に銃殺されてお終いですから、戦闘アクションより新米戦場カメラマンの成長物語のような作品ですね。戦争の不条理感もいまいち表現できていないような気がします。
話題を呼んだ大作の割には★★★☆☆くらいでしょうかねェ~もう少し内戦が勃発した発端が丁寧に描かれていたら面白い作品になったと思うんですけど~ダハハ
コメント
コメント一覧 (2)
フクロムシ
が
しました
冒頭以外ほとんど登場しないしラストであっけなく殺害されてしまいます。
この作品はあくまで戦争ジャーナリストのニューヨークからワシントンまでのロードムービーですね。政治的背景とかはまったく描かれていません💦
私的にはちょっと期待外れな作品でしたです~ダハハ
フクロムシ
が
しました