★今回の製作は1973年公開の東宝映画「ゴジラ対メガロ」から、シートピア海底王国で崇拝されている通称シートピア・モアイと呼ばれる神像です。

「ゴジラ対メガロ」は昭和ゴジラシリーズ第13作で、ストーリーは197X年アリューシャン列島で行われた第2回地下核爆発実験の影響で被害を受けたシートピア海底王国が、地上人に報復を目論み、主人公でロボット工学の権威伊吹吾郎が開発したロボットジェットジャガーを強奪し水先案内をさせ、守護獣メガロに地上を攻撃させます。伊吹の手に寄って地球側に戻ったジェットジャガーが怪獣島へゴジラの救援を呼びに行くと、シートピア海底王国はM宇宙ハンター星雲から宇宙怪獣ガイガンを呼び寄せて攻撃して来ます。防衛軍はメーサー光線車などを使い攻撃しますが、メガロとガイガンによって壊滅させられます。その状況を危惧したのか、突如自我に目覚めたジェットジャガーは巨大化してメガロとガイガンに向かって行きますが2対1の大ピンチ! そこへ正義の味方ゴジラが到着、ジェットジャガーとタッグを組んでメガロとガイガンを倒します。

★解説
正直、この頃のゴジラ映画は「東宝チャンピオン祭り」と銘打った上映の一環で有り、完全な子供向けになってしまい、その子供たちですらこの「対メガロ」で見切りを付けた子も多かったとか…製作期間も僅か数か月(書籍によれば1ヵ月)と極端に短く、登場人物も主役級は3人のみ!しかもシートピア海底王国のダンサーを除けば、女性は出演していないと言う珍しい(華が無い)作品でした。
それでも撮影用着ぐるみはゴジラを含め全て新しく作られています。ここで気になるのがガイガンの着ぐるみ! 新キャラのジェットジャガーとメガロは当然ながら、ゴジラも「怪獣総進撃」から「対ガイガン」まででボロボロになったので新造したのは判るのですが、何故にガイガンまで?この事はいまだにハッキリした情報が無くて、もしかしたら盗難被害に遭ったのかも?と言う噂まで有るそうです。そんな本作品ですが、ダムの破壊シーンは迫力の名シーンとされ、本作を語るにハズせません。
★シートピア海底王国のシートピア・モアイ
その前によくよく考えてみれば、シートピア海底王国は地上人の地下核爆発実験の被害を被ったので地上人に報復して来た訳ですが、それはゴジラも同じで有り、本当ならゴジラとシートピア海底王国(メガロ)が手を組んで地上人を攻撃して来なければならないのに、そのゴジラが地上人の為にメガロと戦うなど本末転倒なお話になっています。そんなシートピア海底王国には全身シルバーのモアイ像が有り、守護神像として祀られているみたいです。
撮影用のセットではかなり大掛かりな立体物(おそらくハリボテ)が作られたみたいで、台座を除いても3m程度有るように見えます。この前で白のビキニに透明のドレス(?)を来た女性たちが奉納の舞を踊るのですが、彼女らが被っている帽子(烏帽子?)のせいなのか?この演舞シーンを見るたびに「タケモトピアノ」のCMを思い出してしまうのは私だけなのでしょうか?(苦笑)
★今回の製作品について
今回の製作に当たっては、過去にレジうけ団さんから出されていたガレージキットや、キャストさんから販売されていた商品を参考に作りましたが、改めて映像作品を見るとどうやら若干のアレンジが入っていたみたいですね。(反省 !!)
今回のシートピア・モアイは100均の石粉粘土で作られています。この様な粘土での作り方としては基本的に3種類が有りますのでご紹介致しましょう。
①全て粘土(ファンドや石粉粘土)で作る
指先でコロがせられる程度の直径2mmくらいの粘土を、オーブントースターなどで強制乾燥させながら雪だるまを作る様に粘土を被せて行き段々と大きくさせながら形にして行く方法(私は「海洋堂方式」と呼んでおります)当然、頭、手足などバラバラ(別々)に作って最終的に組み合わせます。
②針金で芯を作り、アルミホイルを巻き付け肉盛りした上で、粘土(ファンドや石粉粘土)を盛り付けて形にして行く方法
これだと作りながらポーズを変えたり調整したり出来ますし、手足などもバランスを見ながら作って行けます。
③芯にスタイロフォームを使う
この方法は大きな物を作る時によく使われる方法です。大きな物を①や②の方法で作ると粘土がたくさん必要だし完成品の重量が大変な物になるので、大きな作品を作る時はこの方法が好まれます。ただし、この方法だと芯が熱に弱いスタイロフォームなので、オーブントースター等で強制乾燥させると芯材が溶けてしまいますし、火災の可能性も有ります。

台座は1mmプラ板で適当に作ってあります。(ヒモノラやモグロンとの同時進行でした。)
★最後になりましたがフクロムシさん作品のメガロと記念撮影!
本当ならこの前にダンサーのおネーさんのフィギュアが有ればもっと良かったのですが(笑)
「対ジャイガー」の悪魔の笛に始まったファンドや石粉粘土による造形もマグネッシー、ヒモノラ、モグロン、シートピア・モアイと続き、ラストを飾るのは先日レビューして頂きました「アマゾンの吸血鬼」ヴァンゲリラス!。こちらも完成していますので、近日フクロムシさんにレビューして頂きたいと思っています。(でもってソロソロ本業(?)のメカに戻ります。(笑)
けんたろうさん精力的な粘土造形お疲れさまデッス
シートピア・モアイの完成おめでとうございます
けんたろうさんのフルスクラッチメカも素敵ですが
この粘土造形もすばらしい完成度デッス
それも超マイナーキャラばかりwww
とくに石像シリーズは面白いチョイスですね~

次回は大物ヴァンゲリラスですね
お披露目楽しみにしてマッス
コメント
コメント一覧 (2)
おはようございます。
シートピア・モノアイ完成おめでとう
ございます。
精力的に石粉粘土造型作品に
取り組まれてますね。
資料もそんなに無いと思うのですが
よくここまで再現ましたね。
流石です!
次の作品も楽しみにしています。
フクロムシ
が
しました
いつもコメントありがとうございます。ブログ記事にもございます様に今回のシートピアモアイは芯材にスタイロフォームを使用しましたので乾燥に時間が掛かってしまい挙句には力を入れると「ベコリ」と行ってしまうので難儀しました。やはり私には芯材まで全て粘土で作る海洋堂工法が合っているみたいです。製作中の画像は前のスマホで撮影してたのですが乗り換え時に容量を確保する為に削除したしてしまい残っていないので映像作品の解説を入れて文字稼ぎしました。(苦笑)
実はこの他にもう一つ作っている神像があるのですがコチラはデコレーションが結構複雑なのでもう少し時間を掛けてユルユル作って参ります。アマゾンの吸血鬼ヴァンゲリラスは完成していますので近日公開をお願いしようと思ってます。
また先の未完成神像と並行してメカをやり始めましたのでコチラもお楽しみに。
フクロムシ
が
しました