無題2 (378x380)
本日のレビューは、1991年リリースの クイーン 14枚目のアルバム [イニュエンドゥ] デッス

01. INNUENDO
02. I'M GOING SLIGHTLY MAD
03. HEADLONG
04. I CAN'T LIVE WITH YOU
05. DON'T TRY SO HARD
06. RIDE THE WILD WIND
07. ALL GOD'S PEOPLE
08. THESE ARE THE DAYS OF OUR LIVES
09. DELILAH
10. THE HITMAN
11. BIJOU
12. THE SHOW MUST GO ON 


フレディ・マーキュリー生前最後のスタジオアルバムですね。
アルバムタイトルを直訳すると「ほのめかし」とか「風刺」とか言った意味で、ジャケットにも19世紀フランスの風刺画家 J・J・グランディルのイラストが使われています。

全体の印象はそれまでのクイーンのサウンドスタイルからすると、かなりダークでヘヴィなように感じます。ツェッペリン風味のタイトルナンバー [INNUENDO] も、それまでのクイーンの楽曲と違って、ドライな陽性の米国風ではなく憂いのある英国の雰囲気が漂ってるように思います。
ゲストG スティーヴ・ハウのスパニッシュギターめっちゃカッコいいかも~
英国風味はこのアルバム全体に共通するテイストですね。バンドの原点帰依を感じます。

とはいえ、なんといってもこのアルバムで忘れられないのはラストの名曲 [THE SHOW MUST GO ON] … この慣用句は英語圏のショービジネスにおける有名な格言のようなもので、スリー・ドッグ・ナイトレオ・セイヤー、日本ではアンセムといった複数のアーチストが曲のタイトルとして使用しています。
中でもこのクイーン [THE SHOW MUST GO ON] は、HM/HRファンにとってはフレディ・マーキュリーを偲ぶ意味で、忘れられない名曲だと思いマッス
フレディはこのアルバム発表の10か月後に他界しますが、まるでこの曲はフレディの辞世の唱のように聴こえます。レコーディング時の体調はたぶん最悪だったと思いますが、魂を絞り出すような熱唱は深く心に染みますねェ~

今では当たり前の手法ですが、ストリングスやコーラス、オーバーダビングを多用するクイーンのスタイルは、ストレートなHM好きとしては当時あまり魅力を感じませんでした。
アルバムもリアルタイムでは1stのアナログ盤を持ってるたけで、全盛期はほとんど聴かなかったですね~もちろん [Bohemian Rhapsody] や [We Will Rock You ] [We Are The Champions]といった大HITナンバーはFMラジオ等でよく耳にしましたですけど~

クイーンはフレディの逝ったあとも、ポール・ロジャースやアダム・ランバートのVo.で活動を続けていますが、やっぱクイーンというとフレディのVo.がシンボルだと思います。
そしてクイーンの数多くのHIT曲の中でも、私的にはやっぱこの [THE SHOW MUST GO ON] の魂の熱唱が忘れられませんですゥ…
改めてフレディの偉大さを偲んでご冥福をお祈りしたいと思います……R.I.P