
今年公開30周年を迎える平成VSシリーズ最終作「ゴジラvsデストロイア」久しぶりに観ました。
通算22作目で、第1作以来41年ぶりにゴジラが死亡するセンセーショナルな作品ですね。
チェックしたらいままで一度もレビューしてなかったのが不思議ですゥ~
スペースゴジラとの戦いから1年後の1996年、バース島が消失し、ゴジラとリトルゴジラが姿を消す。その1か月後、香港に全身から蒸気を発して燃えるように赤く発光させたゴジラが出現し、九龍島の南端に上陸すると赤い熱線を吐きながら香港の町を破壊する。バース島の消滅は、その地下に存在する高純度の天然ウランが熱水に反応した結果の爆発であり、その影響を受けて体内炉心が異常に発熱して核エネルギー反応が不安定になったゴジラは、いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態であった。同じころ、青海トンネルの工事現場でトンネルマシンのシャフトや工事用パイプが溶解するトラブルが相次いで発生する。その原因は、かつてオキシジェンデストロイヤーを使用してゴジラを抹殺した際、海底の土壌に眠っていた古生代の微小生命体が無酸素環境下で古代の地層から復活し、異常進化を遂げた恐るべき生物デストロイアであった。デストロイアは急速に巨大化集合合体し、40メートルの成長体と化して破壊の限りを尽くす……
前作「…vsスペースゴジラ」で完全にユルキャラ化していたリトルゴジラが、ジュニアに成長してゴジラらしくなったのは喜ばしいことですが、なぜか身長が縮んじゃったのが不思議ですゥ~
平成vsシリーズらしく、相変わらず理解に苦しむような無理無体な設定の多い作品です。


その2:伊集院博士の立ち位置もいまいち曖昧です。しながわ水族館の事件は研究室から逃避したデストロイアの幼体が原因なのにあまり責任を感じてないみたい…オキシジェン・デストロイヤーを研究してるはずなんですが、結局ゴジラ対策に直接関与することはなかったし~
唐突に臨海副都心の現場に現れてゆかりを救うのもなんか取ってつけたようなストーリーで、全体的にあまり存在感なかったかも~
その3:三枝未希があまりにもゴジラジュニアに感情移入しすぎ…それでいてわざわざジュニアを東京へ誘導し、デストロイアと戦わせるのは心情的に矛盾しています。そもそもデストロイアの放出するオキシジェン・デストロイヤーを利用してゴジラを葬り去る計画なのだから、ジュニアとデストロイアを戦わせる意味がない、偶発的にそうなったとしてもジュニアをかばうのはなんか違和感あります。
それに万が一ジュニアがデストロイアを倒しちゃったら元も子もなくなっちゃいますから、リスク管理が不十分なような気がしますね。ジュニアと戦うことによって結果的にデストロイアがより強大な完全体になるのを手助けしちゃったのも納得できないですゥ~
もともとゴジラとコンタクトできる超能力者なんて設定は個人的には好きじゃなかったですけど…
クライマックス、ゴジラがメルトダウンして膨大な放射能を放出してるのに、未希や芽留がヘリコプターで見物してるというのはいかがなものか…少なくともジュニアが放射能を吸収するまでタイムラグがありましたよねェ~その辺がいかにもマンガ的演出でなんとも表現が甘いですゥ…
VSシリーズは年齢層を上げ、アダルト向けエンターテイメントとして企画されたはずに、回を重ねるごとに昭和ゴジラやガメラのような、子供向けの中途半端なシナリオに変わっていったのが残念です
その4:VSシリーズの特撮は相変わらず矛盾だらけ、冒頭香港襲撃シーンの実景合成が明らかに変だし、ゴジラとジュニア再開時の擬人的な感情表現等には正直うんざりします。動物は本能で動くもので、感情があるわけないですよねェ~感情で動くのは人間だけかも…
怪獣のデザインでもデストロイアも始め甲殻類タイプだった集合体が、完全体になると二足歩行の恐竜型になるし、オマケに背中にコウモリみたいな翼が生えてるし~その翼自体とても飛行できるような大きさじゃないのに、羽ばたくこともなく飛んでるのにめっちゃ違和感を覚えますゥ…
むしろ集合体から進化した飛翔体のフォルムの方が説得力ありますね。でも飛翔体になるとなぜか爬虫類顔になるのが不可解…生物なのに分離合体するのも、納得できる説明がほしいですね。
浜名湖で炎上したビオランテがいきなり若狭に出現したり、時間軸上で消滅したはずのキングギドラの名前がなぜか既知になってたり、バトラ幼虫がいきなり成虫に羽化したり、ゴジラとラドンが同化したり…etc
デストロイアに限らず平成VSシリーズにはそんな曖昧な事柄がよくありましたですねェ…
翌年公開された「G2」のレギオンが同じ甲殻類タイプでも群体レギオンも含めて、生物として矛盾なく説得力のある設定だっただけに、デストロイアのいい加減さが目立ってしまいます。ネーミング自体、バトラやスペースゴジラと同じく直球でひねりがないように思いますけど~ダハハ
それにデストロイアを退治したのは最終的には自衛隊の冷凍兵器でゴジラじゃないんですよねェ~唐突に自衛隊がSX3を始め強力な冷凍兵器のスーパーメカを保有してるのには驚かされますけど…
ということは、デストロイアを倒せる確信があるので、オキシジェン・デストロイヤーでゴジラを倒すためだけにデストロイアを利用したということなんでしょうか…???
だったらデストロイアをメルトダウン前に自衛隊が攻撃するのは矛盾してますよね。そもそも自衛隊に直接退治されたということはデストロイアはVSシリーズ最弱の怪獣になっちゃうかも~
VSシリーズで自衛隊が撃退した唯一の怪獣ですねwww
そんなこんなで、とにかくシナリオがしっちゃかめっちゃかなんですよねェ~同時期に平成ガメラシリーズがあっただけにひときわ粗さが目立ってしまいます。制作予算はガメラの何倍も掛けてるはずなのに、完成度では足元にもおよびませんでした
とはいえ平成ガメラの金子監督がメガホンをとった「GMK」は正直いまいちだったし~
それだけゴジラというテーマを扱うのは難しいのかもしれません。
少なくともリセットを繰り返した平成のGシリーズは個人的には評価は低いです。
むしろ低予算で子供向けに特化していた昭和中期以降の方が潔かったかも~潤沢な予算をかけた割にVSシリーズは工夫が足りなかったように思います。むしろいろいろ詰め込み過ぎて矛盾点が膨らんだのかもしれませんねwwwダハハ
改めて「シン・ゴジラ」や「ゴジラ-1.0」の完成度に敬服します。ただ対決モノではないのでカテゴリーは明らかに異なる作品ですね。あのシナリオの続編で対決モノを描くのは難しいでしょうねェ~そうなるとハリウッドのMVS風なのがゴジラが存続するのには一番適しているのかも~
次作、山崎監督がどんなゴジラを描くのかめっちゃ楽しみデッス
通算22作目で、第1作以来41年ぶりにゴジラが死亡するセンセーショナルな作品ですね。
チェックしたらいままで一度もレビューしてなかったのが不思議ですゥ~
スペースゴジラとの戦いから1年後の1996年、バース島が消失し、ゴジラとリトルゴジラが姿を消す。その1か月後、香港に全身から蒸気を発して燃えるように赤く発光させたゴジラが出現し、九龍島の南端に上陸すると赤い熱線を吐きながら香港の町を破壊する。バース島の消滅は、その地下に存在する高純度の天然ウランが熱水に反応した結果の爆発であり、その影響を受けて体内炉心が異常に発熱して核エネルギー反応が不安定になったゴジラは、いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態であった。同じころ、青海トンネルの工事現場でトンネルマシンのシャフトや工事用パイプが溶解するトラブルが相次いで発生する。その原因は、かつてオキシジェンデストロイヤーを使用してゴジラを抹殺した際、海底の土壌に眠っていた古生代の微小生命体が無酸素環境下で古代の地層から復活し、異常進化を遂げた恐るべき生物デストロイアであった。デストロイアは急速に巨大化集合合体し、40メートルの成長体と化して破壊の限りを尽くす……
前作「…vsスペースゴジラ」で完全にユルキャラ化していたリトルゴジラが、ジュニアに成長してゴジラらしくなったのは喜ばしいことですが、なぜか身長が縮んじゃったのが不思議ですゥ~
平成vsシリーズらしく、相変わらず理解に苦しむような無理無体な設定の多い作品です。


その1:初代依頼初めてゴジラの死亡が直接描かれる作品だけに、初代ゴジラとの連続性を意識して山根恵美子や山根家の養子となった新吉の子、ゆかりと健吉が登場するのですが、ゆかりはともかく健吉の軽薄さにちょっとイラっとします。G対策センターはよっぽど人材不足なのかも~地球の危機的状況を考えるとあまりに組織のスケールが小さいですね。まるでアサイラム作品のペンタゴンみたいwww
その2:伊集院博士の立ち位置もいまいち曖昧です。しながわ水族館の事件は研究室から逃避したデストロイアの幼体が原因なのにあまり責任を感じてないみたい…オキシジェン・デストロイヤーを研究してるはずなんですが、結局ゴジラ対策に直接関与することはなかったし~
唐突に臨海副都心の現場に現れてゆかりを救うのもなんか取ってつけたようなストーリーで、全体的にあまり存在感なかったかも~
その3:三枝未希があまりにもゴジラジュニアに感情移入しすぎ…それでいてわざわざジュニアを東京へ誘導し、デストロイアと戦わせるのは心情的に矛盾しています。そもそもデストロイアの放出するオキシジェン・デストロイヤーを利用してゴジラを葬り去る計画なのだから、ジュニアとデストロイアを戦わせる意味がない、偶発的にそうなったとしてもジュニアをかばうのはなんか違和感あります。
それに万が一ジュニアがデストロイアを倒しちゃったら元も子もなくなっちゃいますから、リスク管理が不十分なような気がしますね。ジュニアと戦うことによって結果的にデストロイアがより強大な完全体になるのを手助けしちゃったのも納得できないですゥ~

もともとゴジラとコンタクトできる超能力者なんて設定は個人的には好きじゃなかったですけど…
クライマックス、ゴジラがメルトダウンして膨大な放射能を放出してるのに、未希や芽留がヘリコプターで見物してるというのはいかがなものか…少なくともジュニアが放射能を吸収するまでタイムラグがありましたよねェ~その辺がいかにもマンガ的演出でなんとも表現が甘いですゥ…
VSシリーズは年齢層を上げ、アダルト向けエンターテイメントとして企画されたはずに、回を重ねるごとに昭和ゴジラやガメラのような、子供向けの中途半端なシナリオに変わっていったのが残念です

その4:VSシリーズの特撮は相変わらず矛盾だらけ、冒頭香港襲撃シーンの実景合成が明らかに変だし、ゴジラとジュニア再開時の擬人的な感情表現等には正直うんざりします。動物は本能で動くもので、感情があるわけないですよねェ~感情で動くのは人間だけかも…
怪獣のデザインでもデストロイアも始め甲殻類タイプだった集合体が、完全体になると二足歩行の恐竜型になるし、オマケに背中にコウモリみたいな翼が生えてるし~その翼自体とても飛行できるような大きさじゃないのに、羽ばたくこともなく飛んでるのにめっちゃ違和感を覚えますゥ…

むしろ集合体から進化した飛翔体のフォルムの方が説得力ありますね。でも飛翔体になるとなぜか爬虫類顔になるのが不可解…生物なのに分離合体するのも、納得できる説明がほしいですね。
浜名湖で炎上したビオランテがいきなり若狭に出現したり、時間軸上で消滅したはずのキングギドラの名前がなぜか既知になってたり、バトラ幼虫がいきなり成虫に羽化したり、ゴジラとラドンが同化したり…etc
デストロイアに限らず平成VSシリーズにはそんな曖昧な事柄がよくありましたですねェ…
翌年公開された「G2」のレギオンが同じ甲殻類タイプでも群体レギオンも含めて、生物として矛盾なく説得力のある設定だっただけに、デストロイアのいい加減さが目立ってしまいます。ネーミング自体、バトラやスペースゴジラと同じく直球でひねりがないように思いますけど~ダハハ
それにデストロイアを退治したのは最終的には自衛隊の冷凍兵器でゴジラじゃないんですよねェ~唐突に自衛隊がSX3を始め強力な冷凍兵器のスーパーメカを保有してるのには驚かされますけど…
ということは、デストロイアを倒せる確信があるので、オキシジェン・デストロイヤーでゴジラを倒すためだけにデストロイアを利用したということなんでしょうか…???
だったらデストロイアをメルトダウン前に自衛隊が攻撃するのは矛盾してますよね。そもそも自衛隊に直接退治されたということはデストロイアはVSシリーズ最弱の怪獣になっちゃうかも~
VSシリーズで自衛隊が撃退した唯一の怪獣ですねwww
そんなこんなで、とにかくシナリオがしっちゃかめっちゃかなんですよねェ~同時期に平成ガメラシリーズがあっただけにひときわ粗さが目立ってしまいます。制作予算はガメラの何倍も掛けてるはずなのに、完成度では足元にもおよびませんでした

とはいえ平成ガメラの金子監督がメガホンをとった「GMK」は正直いまいちだったし~
それだけゴジラというテーマを扱うのは難しいのかもしれません。
少なくともリセットを繰り返した平成のGシリーズは個人的には評価は低いです。
むしろ低予算で子供向けに特化していた昭和中期以降の方が潔かったかも~潤沢な予算をかけた割にVSシリーズは工夫が足りなかったように思います。むしろいろいろ詰め込み過ぎて矛盾点が膨らんだのかもしれませんねwwwダハハ
改めて「シン・ゴジラ」や「ゴジラ-1.0」の完成度に敬服します。ただ対決モノではないのでカテゴリーは明らかに異なる作品ですね。あのシナリオの続編で対決モノを描くのは難しいでしょうねェ~そうなるとハリウッドのMVS風なのがゴジラが存続するのには一番適しているのかも~
次作、山崎監督がどんなゴジラを描くのかめっちゃ楽しみデッス
コメント
コメント一覧 (2)
フクロムシ
が
しました
戦闘の主体がGフォースから自衛隊に戻ったのも謎ですし、冷凍兵器を装備してる経緯もご都合主義ですね。
とかなんとか…平成VSシリーズについてはついついグチってしまいますゥ~
とにかく私的に元凶は「VSキングギドラ」だと思います。あれでアサイラムのパクリ怪獣映画みたいになってしまいました
でもあれからもう30年も経つんですねェ~当時はけっこうワクワクしながら劇場へ足を運びそのたび溜息ついてたの思い出します。
ビオランテの若狭出現、歴史上消滅したはずのキングギドラの名前がなぜ既知だったのか、ゴジラとラドンの同化、デストロイアの集合合体…その辺の合理的な解釈がいまだにできませんです~ダハハ
フクロムシ
が
しました