改めまして『新年明けましておめでとうございます』

新春第1弾!(実は2024 LAST‐WORK)「甦る!アマゾンの吸血鬼」
★12月3日にUPして頂きました「緊急司令10ー4 10ー10」第6話に登場した「アマゾンの吸血鬼」こと『ヴァンゲリラス』が完成いたしました。
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…とは言っても実は前回レビューして頂いた約1週間後には一度完成してフクロムシさんに実物をお見せしてたのですが、諸事情(後述)にて一度持ち帰り、その後はお互いに時間が合わず昨年はついぞお会いする事が叶わず「2024 LAST‐WORK」のハズが年明けになってしまいました。
しかも、いつもはフクロムシさんのお宅で撮影して頂くのですが、今回は我が家の撮影ブースで「大和ミュージアム」の為に買ったiPhoneで撮影しました。

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向かって左が右側面、向かって右が左側面(う~んややこしい!(苦笑)しかしほとんど変わらないなぁ…)
★今回の「アマゾンの吸血鬼」ことヴァンゲリラスは、100%石粉粘土で出来ている、いわゆる「海洋堂工法」で作られていますので、かなりの重量になっています。
大きさは当初27cmだったのですが、紆余曲折を経て現在は25cmとなっています(後述)

前作の味確認生物ヒモノラの場合はメカの様にツルツルの表面だったのですが、今回のヴァンゲリラスは凸凹のザラザラ。この様な質感表現はやった事が無いのでFacebook友達のMr Dragon氏にご教授頂き、関節の様な「くびれ」は粘土が乾燥しない内に紐で縛って作り、体表の凸凹はクシャクシャにしたアルミホイルを押し付けるスタンピングで再現しています。で…こちらは製作過程。石粉粘土を盛り上げて乾燥させ大体の形を作って行きながらバランスを見て行きました。

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★で…こちらは先述の工法でおおよそが出来た姿。
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★この段階では目玉も石粉粘土で作られていますが、後ほどこの石粉粘土で作られている目玉を原型に、シリコンで型を取って手芸用のクリアイエローレジンで複製、磨き上げて目玉のディテールを付けて塗装し、裏側にアルミホイルを貼り付けるフクロムシさんの疑似電飾方式です。

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★そして下地サフ塗り、メカならスプレーサーフェーサーを吹き付けるのですが、今回はクレオスのMr.SURFACERの500番を2瓶使って筆塗りしました。で…画像を見て頂くとお解りの様にこのヴァンゲリラスは分解出来る様に作ってあります。

過去の作品もなのですが、私は基本的に全部接着したりせず必ず分解出来る様に作ります。
これには理由があって…
①輸送時にコンパクトに出来る上に破損しない様に各部品で養生が出来る。
②破損時に壊れた部分のみ取り外して補修でき、マスキングの手間を大幅に減らせられる。
③「完成」してしまうと後は壊れるだけの運命なので、あえて「未完成」にして壊れないと言う縁起をかつぐ。
…と言うもの。③の理由は笑ってしまいそうですが、実は日光東照宮なんかもワザと未完成にして「壊れない」と言う縁起をかついでいます。(ヒモノラ、マグネッシー、モグロンは完成させてしまいましたが(苦笑)
★さて…先程の「後述」ですが実は一度完成したものをリペイントました。最初向かって左の様にクリアブルーでグラデを入れたのですが、フクロムシさんご所有の円谷怪獣図鑑を見るとどうもパープルの様だったので、一度持ち帰りブルーの上から重ね塗りしました。また撮影してみるとどうも胴体が細く見えたので傘と頭(?)の接続部分で1.5cm切り飛ばして身長を低くしてずんぐりむっくり感が出る様に改修致しました。(こう言う時もバラバラに出来ると言うのは便利です)    

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★今回の拘りポイント
このヴァンゲリラスの撮影用着ぐるみは「帰ってきたウルトラマン」に登場した台風怪獣バリケーンの改造なのですが、ただ単に色を塗り替えて触手を増やしただけでは無く、どうやら胴体を右に90度回転させているみたいなのです。したがってヴァンゲリラスの右目は実はバリケーンの左目に当たるものです。しかも目付きもバリケーンがツリ目なのに対してヴァンゲリラスはギョロ目になっています。またヴァンゲリラスの右わき腹にはよくよく見ると六角形の凹みがあり、バリケーンの口があった事を物語っています。今回は当然、その「痕」も作ってあります。

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★一見ユニークに見えるヴァンゲリラスですが、実際にこんなのが水中に漂っていて触手を伸ばして襲って来たら怖いでしょうね。ちなみに傘から垂れるビラビラ(ヒレヒレ?)は100均で買った半透明のゴミ袋をワザとギザギザに切った物です。(フクロムシさんの街では専用ゴミ袋が必要ですが、私の街では100均のでも大丈夫なのです。(自治体によって違うのですね)

★最後になりましたが、今回の撮影でのお気に入りの1枚がコレ!(なぜか不気味な感じに見えません?)

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「けんたろうメカの小部屋」と言う事でメカ中心に作って来たハズなのですが、何の拍子か2024年は悪魔の笛シートピア・モアイ、そしてヒモノラマグネッシーモグロン…等々
LAST・WORKはアマゾンの吸血鬼「ヴァンゲリラス」で幕を閉じる事になりました。この他にもフクロムシさんから頂いたX星人の円盤や不発に終わった「ニジゲンノモリ2024ツアー」や「ストア限定ゴジラカレンダー2025」のネタがあるのですが、それはまた機会があればと言う事で……

★それでは皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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けんたろうさん、新春第一弾完成おめでとうございます。
とはいえ年末に一度拝見してますが、その後リペイントと改修お疲れさまでした。
より図鑑で見た(映像は観たことないもので 
ヴァンゲリラスらしいフォルムに再現されていると思います。
実際の映像改めてぜひ拝見させてくださいませ~

ほんと昨年後半はメカ・スカルプターではなく、極マイナー怪獣造型師だったですねwww
今年もまた魅力的な特撮メカを始め、いろんなマイナー怪獣をぜひ造型してくださいませ~
昨年同様めっちゃ期待してマッス