ookami
1973年に公開された志垣太郎さん主演の東宝特撮アクション映画「狼の紋章」…先日WOWOWで放送されていたのをエアチェックしてました。

横浜の私立高校・博愛学園に、犬神明という少年が転校してきた。学園を牛耳る羽黒は、明を付け狙い暴力で屈伏させようとする。しかし明は、手向かいはしないものの彼らに負けた表情を見せようともしない。やがて羽黒の執拗な攻撃は、明に興味を抱く女教師・青鹿晶子に向かう。そして監禁されレイプされた晶子の姿を見たとき、明は恐るべきパワーを持った狼男へと変身するのだった……

昭和の東宝特撮映画年表の中で数少ない未見の作品でした。とはいえ特撮怪獣映画ではなく、東宝では稀な「獣人雪男」みたいな等身大のモンスター映画ですけど~
原作は平井和正氏の「ウルフガイ」シリーズで、小説,マンガ,映画,OVAとマルチメディアで展開した人気作だったみたいですね。

東宝では珍しく学園アクション映画調で、狼の被り物とオプティカル撮影を使ってるだけなので、従来の東宝特撮映画とはずいぶんイメージの異なる作品でした。
むしろ東映の「スケバン刑事」シリーズみたいな雰囲気の作品でしたです~

ただけっこう出血量が多かったりエロいシーンが連発するので、子供向けではなくヤングアダルトがターゲットの作品ですね。とはいえ昭和の作品ですから、現在のレベルと比べると、シナリオも演出もアクションもみんなユルユルグダグダですゥ~
相変わらず血糊は真っ赤っかだし、狼の被り物はまるで「怪傑ライオン丸」みたいですwww
でもこのマスクは東宝特美の安丸信行さんの造形なんですよねェ~ダハハ
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それなのにヒロインが凌辱されてスッポンポンでオッ〇イ丸見えだったりして、なんかすごい画作りがアンバランスに感じましたですゥ~その辺が昭和テイストと言えばそうなんですけどネwww

主演が2022年に鬼籍に入られた志垣太郎さん、当時はめっちゃイケメンでカッコよかったです。敵役の羽黒家の御曹司が松田優作さん、この作品が映画初出演だけに松田さん独特の個性はまだありません。でものちに大物俳優になるオーラは感じますね。
ヒロインの二人は清純派じゃなくセクシー系の女優さんだし、ルックスが少々地味かも~
脱ぎっぷりは見事ですけどね www

現在なら狼男はCGで完璧に表現できますが、当時の被り物やヌイグルミを使った撮影ではなんともリアリティ不足ですねェ~草原を走ってるのは狼じゃなくワンコだし…「ゴールデンカムイ」レタラ「八犬伝」八房みたいだったらめっちゃ迫力あるんですけど~
残念ながらシリアスなストーリーに比べてあまりにも映像のクオリティがチープでした
現在のCGテクニックを駆使してリメイクしたらひょっとしたら面白い作品になるかも~ただストーリー的には使い古されたようなテーマですから、興行的に成功するかどうかは疑問ですね。
もしリメイクされるなら前回の「わたしの幸せな結婚」みたいな、アイドルが主演のキラキラ映画として制作されると思いますwww

とにかく技術的には稚拙な作品でしたが、ユルユルグダグダのストーリーに、かえって昭和の臭いを感じてめっちゃ懐かしい気持ちになりました。たまにはこんな昭和レトロな作品を鑑賞するのも楽しいですね。退屈して途中で眠気をもよおすかもしれませんけど~ダハハ

youtubeにトレーラーが見つからなかったので挿入歌などいかがでしょwww