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またまた暑気払いにゾンビ映画ですけど~2016年公開の米・英合作映画「高慢と偏見とゾンビ」(Pride and Prejudice and Zombiesデッス

18世紀末の英国。謎のウイルスが蔓延し、感染した者はゾンビとなって人々を襲っていた。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は得意のカンフーでゾンビと戦う毎日だが、姉妹の母親は娘たちを早くお金持ちと結婚させなければと焦っていた。 そんな時、近所に資産家のビングリーが引っ越してきて、友人の大富豪で高潔な騎士ダーシーも出入りするようになる。折しも舞踏会が開かれ、ビングリーとベネット家の長女ジェーンはひと目で恋に落ちる。一方、次女のエリザベスはダーシーの高慢な態度に腹を立てながら、彼のことが気になって仕方ない。ダーシーも戦う姿が勇ましい彼女に惹かれていくが、身分の違いを乗り越えることができないでいた……

ゾンビ映画にしてはちょっと変てこりんなタイトルですが、先日の「I,KILL」の海外版ような、18世紀末の英国を舞台にしたゾンビアクション時代劇デッス
なぜゾンビが発生したのか等の説明はいっさいなし。物語冒頭からすでにロンドンはゾンビが蔓延して隔離地域になっています。地方にも度々出没するので、軍隊が日常的に害獣のように駆除している危険極まりない世界です。
でも「ウォーキング・デッド」の世界のように文明が崩壊しているわけではなく、住民たちはそれほど危機感を感じず普通に生活していて、貴族社会では毎夜のように舞踏会が開かれ、贅沢で華やかな日々を送っています。

地方貴族ベネット家の5人姉妹も、全員が中国の少林寺でカンフーを習得していて、常に武器を隠し持ち、ゾンビが現れるとこともなげに撃退する実力の持ち主です。
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とくに長女のジェーン(ベラ・ヒースコート)と、次女のエリザベス(リリー・ジェームス)は、美人の上にめっちゃ強い拳法の達人デッス
この作品に登場するゾンビは知恵があり、集団生活をし普通に会話することができ、人間社会に紛れ込んで人の脳を喰らいます。ただすでに死んでいるので、腐敗臭に寄ってくるハエを使って正体を暴きます。だんだん腐敗が進んでくるとお馴染みのグロテスクなゾンビに変貌していきます。
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ゾンビが大量に登場しますが、これは禍々しいホラー映画という雰囲気じゃないですねェ~
どちらかというとラブコメ風味のアクション時代劇です。グロテスクなゾンビより、華やかな姉妹の大立ち回りの方に眼がいっちゃいます。
華麗な5人姉妹のアクションがキレッキレで、サーベルやショットガンでバッタバッタとゾンビの首を吹っ飛ばしていきます。とくにヒロインのジェーンとエリザベスはめっちゃセクシーで、お色気たっぷり…思わず眼が点になっちゃいましたです~

主人公のダーシー(サム・ライリー)も日本刀が武器で、黒づくめのコスチュームもアクションもまるで「牙狼〈GARO〉」の冴島鋼牙みたいにクールでカッコいいです。
ダーシーの叔母さん、女傑キャサリン・ド・バーク役のレナ・ヘディ、5人姉妹の父親ベネットのチャールズ・ダンスと「ゲーム・オブ・スローンズ」の2人が登場するのも楽しいですね。

物語の軸となるのは、エリザベスとダーシー、ジェーンとビングリーのラブストーリーで、その辺はメジャーの作品だけに華やかでスタイリッシュに描かれていて、グロいゾンビとの対比が面白いです。基本ゾンビアクション映画ではありますが、まったく恐怖感や嫌悪感を感じない、一級品のエンターテイメント時代劇デッス

これがゾンビ映画かというとかなり疑問ですが、たまにはこんな楽しいゾンビ映画もありかも~
ただ、カップル2組の結婚式でハッピーエンドかと思ったエンディングで、ゾンビが会場に押し寄せてくるシーンで終わるのはちょっとショッキングでしたけど~ダハハ