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アルバトロスのC級モンスター映画が続いたので、今回は最新の日本の特撮映画など…
2023年公開の特撮ファンタジー映画「HOSHI35/ホシクズ」デッス
とはいえこの作品もアルバトロスが販売してるインディーズムービーですけどwww

地質学者のミズノと大学生ユカリが地質調査に訪れた天見山のふもとの閉鎖された集落。何かを隠している村人たちを横目に地質調査を行う二人は、アキという少女と仲良くなり、因習が残る村から一緒に出る事を提案。そして調査を終えたミズノとユカリが村を去る日、神社で不気味な祈祷が始まる。時を同じく、ミズノとユカリの誘いを断り村に残ったアキは村の奥地で怪獣の赤ちゃんと出会う。そして35年の月日が流れて……

小高恵美さんデビュー35周年記念ユニバーサルプロジェクトの一環として、クラウドファンディングで制作されたインディーズ作品で、監督は「大仏廻国」「ネズラ1964」の横山寛人さんです。
出演は小高さんをはじめ、いしのようこさん、小林恵さん、原田大二郎さん、橋爪淳さんといった平成VSシリーズや平成モスラといった、東宝特撮怪獣映画にゆかりのあるなつかしいキャストがそろっています。インディーズ怪獣映画には欠かせない蛍雪次郎さんも出演されています。

横山監督の作品としては3作目の長編特撮映画で、ストーリーもモキュメンタリー風ではなく本格的な劇映画ですが、クラウドファンディングで制作された作品ですから、予算の関係で特撮パートは最小限…怪獣ホシクズが登場するシーンはクライマックスのほんのわずかな時間だけですゥ…
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怪獣映画定番の都市破壊が描かれているわけでもなく、ホシクズに果たして実態があるのかないのかもよく解りません。ファンタジー色の強い伝奇的な作品なんですが、演出・脚本に違和感が多々あり、特撮怪獣映画ファンとしてはいまいちフラストレーションのたまる作品でした 

山間部のおぞましい因習に支配された村が舞台なんですが、ロケーションが悪くそんな雰囲気が微塵も感じられません。村ではなくごく普通の田舎の集落です。もう少しロケハンがんばってそれらしい村を見つけてほしかったかも~
少なくとも八墓村みたいな、山深くレトロな集落でないと雰囲気が出ませんねェ…ダハハ
若い娘を生贄に捧げるというおぞましい儀式のわりには、緊張感が不足してます。舞台となる神社もキレイで小ざっぱりしすぎてるかも~もう少しホラーっぽい陰鬱な空気感が欲しいですね。

それに若い頃のアキと心を通わせる怪獣ホシクズの妖獣がいけませんwww
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小高さんにゆかりのあるドラッドやリトルゴジラがモチーフになってるんだろうとは思いますが、あまりにも造形がチープで生物感ゼロ…いまどき劇場用映画にこれはないでしょ~ 
なんでアキの前に現われたのかも解りませんし、いつの間に宇宙に帰って行ったのかも不明です。コヤツが凄惨な生贄を求めてるなんてちょっとイメージが合いませんねwww
35年ごとに成長して地球に帰って来るみたいですが、そのたびに生贄を捧げなければいけない神とはとても思えませんですゥ~ダハハ
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横川監督の作品は前2作ともDVDをGETして観ましたが、この「HOSHI35/ホシクズ」が一番出演者も豪華で尺も長く、劇映画としては最も充実していたと思います。ただ面白い作品だったかと言うと…やっぱテーマがSFファンタジーだけにインディーズの限界を感じましたですゥ…
やっぱ潤沢な製作費がないとこのジャンルの作品を面白くするには無理がありますねェ~

それといちばん衝撃的だったのは時の流れですね。出演者のみなさんを拝見してると、改めて平成も遠い過去になってることを痛感しました…
「花のあすか組」の頃の小高さんが懐かしいです~ダハハ