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今年最初の映画レビューは…1962年公開のB級SF映画「燃える惑星 大宇宙基地」デッス

近未来、核戦争で生き残った人類は戦争という脅威からは開放されていなかった。2大国家は依然として冷戦状態の中、宇宙開発を競っていた。その頃、人類初の火星探査を成功させようとしたゴードン博士のチームは敵国のロケットからの救援信号を傍受。火星探査を断念し、ゴードン博士と宇宙飛行士クレイグたちは敵国の宇宙飛行士の救援に向かうのだが……

もともとは1959年に制作されたソ連製のSF映画なんですが、それをあろうことかB級映画の帝王ロジャー・コーマンが買い付け、当時UCLAの学生だったフランシス・フォード・コッポラに魔改造させたというとんでもないB級SF映画です~www

当時米国と冷戦下だったソ連で制作された作品ですから、火星探検に向かって出発した米国のロケットが遭難し、それをソ連のロケットが救出に向かうという、ソ連が米国よりずっと偉大だというストーリーのプロパガンダ映画でしたが、それが近未来、地球が北半球と南半球の二つに勢力が別れ、その両者が火星を目指した宇宙開発に競い合っているという構図に置き換えられています。
もちろんキャスト・スタッフ全員の氏名が米国風に置き換えられ、ロケットに書かれたキリル文字を隠したりして、一見米国製作の映画に見えように改編されていますwww
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クライマックスではエンターテイメント性を高めるために、火星着陸を断念し不時着した小惑星で2匹の宇宙怪獣が出現し、闘争を繰り広げるシーンが追加されています。
そのモンスターがまた奇想天外なフォルムしてて、まるでほりのぶゆきさんの漫画「怪獣人生」に登場するエロチク星人と「快獣ブースカ」の物体Xコロリンが闘ってるみたいwww
まあ無理やりの付け足しですが、この場面がないとめっちゃ退屈な作品になってたと思います
ただ、古いままデジタルリマスターもされていないので画像が粗く、そのうえ暗くてヴィジュアルがほとんど確認できません。登場時間も短いのでなんじゃあこりゃ…で終わってしまうシーンではありますけど~www

とはいえレトロフューチャーなミニチュア特撮はけっこう面白いです。ロケットのフォルムなんかまさに私たち世代があこがれてた宇宙ロケットですね。
科学的な考証なんてまったくベースにありませんが、宇宙ステーションや宇宙ロケットといった空想メカがふんだんに登場するので、SF映画ファンはけっこう楽しめる作品だと思いマッス

しっかし巨匠コッポラがこんな作品作ってたとは驚きです。ロジャコマが調達したソ連製のプロパガンダ映画を、みごとにB級娯楽作品に改造する演出力はのちの作品に生かされているのかも~
とはいえ切り刻んだので、ソ連のオリジナルより14分も短くなってるそうですけど~ダハハ